中国共産党政府との関係を見直そう(50)。WHOを検証する(7)。

「台湾の警告  WHOが無視」と題する令和2年4月19付の産経新聞です。

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「トランプ米大統領は17日、新型コロナウイルスに対するWHOの対応に関し、ツイッターで『昨年12月に台湾の保健当局が、新型コロナは人・人感染の恐れがある、と警告していたメールをなぜ無視したのか』とする専門家の発言を引用して批判した。トランプ氏が引用したのは、14日にFOXニュースに掲載された米政策研究機関フーバー研究所のランヒー・チェン上級研究員の寄稿。チェン氏は『WHOがメールを無視したのは、中国の機嫌を損ねないよう、台湾を常に敵視しているためだ』と指摘している」。

トランプ米大統領は18日のホワイトハウスでの記者会見で、ウイルスが中国湖北省武漢市の研究所から流出した可能性について言及するとともに、「(感染は)世界中が苦しむ前に、中国で止まったかもしれない」と述べ、中国政府の失策が現在の危機を招いた可能性を指摘しています。

「Taiwan Still Shut Out of WHO 感染危機があぶり出す中国の台湾いじめ」はNEWSWEEK2020.2.4に掲載されていた記事です。

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ー中台関係  中国の圧力でWHO会合出席も叶わず、非常事態に蔡英文が情報共有を訴えるがー

「しかし現状では、中国本土と台湾の間に公衆衛生上の情報を共有する正式な仕組みはない。独立志向とされる民進党の蔡が2016年に総統に選出されて以来、中国側は台湾と政府レベルの対話を全て打ち切っている。蔡はWHOに、この問題に関する緊急の専門家会議に台湾が加わるのを認めるよう要請した。中国政府の圧力により、今の台湾はWHOから排除されている。過去には総会にオブザーバーとして参加していたが、蔡政権の誕生以降はそれも許されていない」「昨年5月にスイスで開かれたWHO総会でも、24カ国が台湾の参加を支持する意見を表明したが認められなかった。中国外務省はこの非常事態に及んでも『一つの中国』の原則を認めない限り台湾の国際機関への参加は認められないと繰り返すのみ。『中国政府は誰よりも台湾人民の健康を気にかけている』と言われても台湾人は誰も信じない」。

 

中国共産党政府との関係を見直そう(49)。WHOを検証する(6)。

【WHOと習近平氏との“異例の会談”とは?】

感染症対策においてはWHOが主導しなければいけません。情報の透明性と対策について、WHO は指導力を発揮しなければなりませんでした。そのための重要な会談が1月28日行われました。しかし会談の結果は、中国政府の情報の隠蔽、言論弾圧、人権蹂躙、そして世界への拡散、パンデミックでありました。この異例と言われた会談は失敗でした。この会談でテドロス氏と習近平氏は一体どんな話をしたのでしょうか? どんな約束が交わされたのでしょうか?WHOと中国政府との特殊な関係が疑われています。”異例の会談”の中身は100%公表されなければなりません。徹底した情報開示が必要です。それともgive and take があったのでしょうか?秘密にするのでしょうか? それはないですよね、テドロスさん。

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テドロス氏はこの会談の後の1月31日、記者会見で「私は先日中国に渡航し、習近平国家主席の指導力を目の当たりにした。中国国外の感染者数が少ないことについて、中国に感謝しなければならない」。「中国の対応も過去にないほど素晴らしい」。「我々は国際的な貿易と渡航の制限を勧めない」とも発言していました。習近平氏と“異例の会談“をした結果がこれです。この判断が決定的な間違いだったことは世界が認めるところであります。WHOとテドロス事務局長の責任は当然問われることになるでしょう。