中国共産党政府との関係を見直そう(60)。台湾の場合、中国の国際社会での振る舞い(5)。中国共産党の機嫌を損ねた「不運」な5カ国。

《台湾の場合》

最後は皆さんが大好きなほうの中国、台湾です。公式には「中華民国」と呼ばれています。公式には国として認められていません。ちゃんとした国なのに。台湾の馬英九前総統は、台湾と中国本土との関係強化に尽力して、その結果、素敵な顔合わせが実現しました。中国の二人のリーダーの。馬総統時代に台湾へ来る中国人観光客はゼロから400万人に増加しましたが、

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事態が一変したのは、民進党の蔡英文氏が選挙に勝ち、総統に就任してからです。中国本土からの観光客はわずか7カ月で36%も減りました。中国政権が、中国人団体ツアーの数を制限したからです。

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しかし、そのお陰で分かったことは、台湾にとって中国からの観光客はそれほどありがたくないのです。この2年間中国共産党は台湾を国際的に孤立させるように勤勉に励んできました。5つの国が台湾政府への承認を取り消し、中国本土の政府を承認するようになりました。中国政権は国際航空会社のHPで国としての台湾の分類表示を取り消すように圧力をかけました。ご存知の通り、ネット上で存在しないものは現実でも存在しないからね。しかし台湾にとって良いニュースもあります。台湾への観光制限により経済制裁をしようという中国共産党の企みは裏目に出たようです。中国本土からの観光客は減ったものの、世界各国からの観光客は増加しています。特に、日本、韓国、インド、東南アジアからの観光客。これが実は台湾経済にとって好影響なのです。

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これらの観光客は中国本土の観光客より多くのお金を現地で消費し、それに本土中国人が経営する店ばかりでなく、台湾現地のビジネスを潤すのです。中国共産党は、今後台湾を懲らしめるため、別の方法をを模索する必要がありそうですね。中国共産党の逆鱗に触れて、罰を受けた国々について、どう思いますか?

 

中国共産党政府との関係を見直そう(59)。中国の国際社会での振る舞い(4)。中国共産党の機嫌を損ねた「不運」な5カ国。スウエーデンの場合。

 《 スウエーデンの場合》

スウエーデンのホテルが、無料でロビーで泊まろうとした中国人家族に対応するため、警察を呼んだのですが息子の曾氏が、外の歩道に降ろされているように見えるが、何故か警察が両親を殺そうとしたと訴えていました。通行人がその様子を録画し、スウエーデン最大手の新聞に語ったのは、警察は状況を落ち着かせようとしただけだ。一方中国人家族が泣きわめき息子の方は自分で歩道に体を投げ出した。この家族が中国大使館に泣きついて、中国大使がこの事件をスウエーデンと中国の重大な外交問題に格上げしたのです。中国大使・桂従友はスウエーデンの新聞に不満を表明し、人権を尊重するスウエーデンが中国市民を虐待したと。「三人の中国人観光客がこれほど乱暴に扱われたことに衝撃を受けると同時に全く理解できない」「スウエーデンは常に人権と公正の大切さを語っているのでは」。中国国営メディアは同じメッセージを繰り返し、スウエーデンはエセ人権主義の偽善者だと示唆したのです。中国当局と国営メディアはなぜことを大げさに?実はこの事件には裏があるのです。

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そうですダライ・ラマがスウエーデンを訪れたのはこの事件のほんの一週間前でした。中国当局はダライ・ラマへの苛立ちを中国人観光客の件で晴らそうとしたかも。この話は中国ネット上で大炎上し、「スウエーデン警察が中国人観光客を虐待」はウエイボーでなんと1億3千万回も検索されました。

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しかし、同情的な意見ばかりではないようです。なかには彼らの行為と中国当局の対応を恥ずかしく思う人もいました。この論争がようやく収拾されかけた頃、スウエーデンの風刺番組が「中国人観光客へのお役立ちガイド」を放送しました。「たとへば歴史的建造物の外で用を足してはいけません」。一見かなり差別的に見えますが、しかしエピソードを全部見れば、ちなみにキャスターはスウエーデン版の私。明らかに風刺しているのは中国人に対して無礼で差別的なスウエーデン人、そして人権より中国とのビジネスに関心のある政府の偽善に対して、「お金が必要なので人権問題に触れようとしない」「スウエーデン人の人権を侵害したことについて中国当局を糾弾し続けるとお金が逃げてしまうから」。しかし、中国外交部は容赦せずこの番組を「中国と中国人民への甚大な侮辱であり悪意を持った攻撃である」と避難しました。