驚くべき米国の実態(16)。新大統領「就任式」にトランプ氏は欠席。

1月20日正午、ジョー・バイデン氏が第46代大統領に就任しました。トランプ氏は就任式には出席せずワシントンを後にしました。トランプ氏の大統領としての最後のスピーチはどのようなものだったのかネットを含めて探してみました。

【トランプ大統領、ホワイトハウスで最後のスピーチ】(及川幸久氏のBREAKING NEWSより)

・「私たちの政治テーマは右か左かではなく、共和党か民主党かでもなく、国家にとっての正しさでした」

・「自国の価値観、歴史、英雄への信頼を失った国が長く繁栄することはありません。それらが、国家の団結と活力の源そのものだからです」

・「米国では全員が意見を一致するよう強制されたり、勝手な言論をしたら罰せられたりしません。これは米国ではありません」

・「今、私は新政権に水曜正午に大統領の権限を引き渡す準備をしながら、私はみなさんに知ってほしいことがあります。私たちの政治運動はまだ始まったばかりということです」

・「国家は国民に仕えなければならないという私の信念は、衰えるどころか、日に日に強くなるばかりです」

・「私はこの壮大な場所から出て行きます。忠誠心、喜び、前向きな精神を持って。そして、この国の最高の時代は、これからやってくると確信しています」

【トランプ大統領、ワシントン近郊のアンドルーズ空軍基地でのスピーチ】(2021.1.21の産経新聞ですが、トランプ氏のスピーチの紹介はほとんどなく以下の数行程度でした)

・「私たちが成し遂げたものは素晴らしいものだった」

・「皆さんの大統領でいられたことは最高の栄誉だった」

・「新しい政権の多大なる成功を祈る」

・「私は何らかの形で再び戻ってくる。近いうちに会おう」

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驚くべき米国の実態(15)。中国共産党政府の戦略について考える。

『HIDDEN HAND』日本語訳(飛鳥新社)の第13章「グローバル・ガバナンスの再構」の中に、【「インターネットの統治」と新技術の輸出】という項があります。皆さんんもご存知のことかと思いますが一部を紹介したいと思います。次のように書かれています。

〈中国共産党による「インターネットの統治」の概念は、情報の自由な流れを促進する「オープンでボーダレスなインターネット」という従来の概念に取って代わるものだ。国内では歴史上類を見ないほどの検閲体制を敷くもので、これには検索エンジンを操作して特定の用語をブロックすることや、大群のオンライン検閲官、そしてインターネット企業への厳しい規制などが含まれる。

中国政府のシンクタンクは、「民主的な」インターネットの国際統治システムを呼びかけることが多いが、これは単に独裁国家の規範を民主国家の規範と同等の地位にして、各国が自国内で好きなようにインターネットを検閲できるようにする、いわゆる「インターネット主権」を求めているだけなのだ。

2014年以降、中国は烏鎮で世界インターネット会議を毎年開催している。かなり盛大なこの会議には、アップルのテイム・クックやグーグルのサンダー・ピチャイCEOなどをはじめとする著名人が集まり、基調講演などを行なっている。クックは「サイバー空間における共有された未来に参加するコミュニティの構築を手伝う」ことを誇りに思っていると述べた。この言葉の中国語訳を見ると、習近平の「人類の共有された未来」と非常に近いものであることが分かる〉。

いま米国のネット・情報の世界で起こっていることを直視すれば、中国共産党の戦略が米国でかなり成功していると考えざるを得ません(もちろん日本においても)。ネット・情報の世界だけでなく米国の情勢全般を洞察しても、米国の“建国の理念”そのものが大きな危機に瀕しているのではと深く憂慮しています。米国には引き続き、建国の理念に基づく『偉大な米国』であるとともに、『世界の民主主義の旗手』としての役割を大いに期待したいものであります。