大阪都構想の必要性について考える(88)。公明党は合意を守り、住民投票の実施時期を明確にすべきだと思います。

 平成29年に作成された公明党と大阪維新の会の住民投票をめぐる合意書は以下の通りです。

「  公明党と大阪維新の会は本日、次の通り合意した。1、平成29年5月議会(大阪府議会、大阪市議会)において特別区設置協議会議案をそれぞれ可決すること。2、上記設置の特別区設置協議会において、慎重かつ丁寧な議論を尽くすことを前提に、今任期中に住民投票を実施すること。以上、合意成立の証として、本書2通を作成し、各1通を保有する。

平成29年4月17日   公明党大阪府本部  幹事長  林啓二      大阪維新の会  幹事長  今井豊 」

以上が昨年末に判明した合意書です。

〈合意1〉の特別区設置協議会については合意通り大阪府議会、大阪市議会で可決、いわゆる法定協議会が設置され協定書作成に向けて議論が進められてきました。

〈合意2〉の住民投票の時期については未だに具体的に示されていません。大阪維新の会は昨年平成30年10月に住民投票することを希望していました。私たちも昨年4月頃からその準備にも着手していました。またマスコミでも平成30年10月住民投票実施なのか、それとも平成31年の5月実施になるのかと、大きく取り上げられていました。しかし、公明党からは実施時期について具体的な提案も意思表示もありませんでした。また嘉悦大学による都構想の経済効果に関する報告書が出ると、自民党や共産党とともにこれを無視し、法定協議会の場では経済効果に関する議論は一切なされませんでした。慎重かつ丁寧な議論を約束していたはずなのに、松井代表が裏切られたと思うのも無理からぬことであります。

このころから法定協議会での協定書作成のめどについて不透明感がさらに増してきました。そしてついに昨年末、松井代表は合意書の内容を公表し公明党に約束を守るよう求めました。当然のことだと思います。公明党は合意書の約束は“市長と知事の任期中“と言っていますが、それならばそれで法定協議会での協定書作成の時期やいつ住民投票を行うのかについて明確に示さなければなりません。時期を明確にして、それまでの間慎重かつ丁寧な議論をすればいいのではないでしょうか。大阪維新の会と公明党大阪府本部の合意の事実と趣旨から見てそれ以外の選択肢はないと思います。今後も時期を示さないで熟議のみを主張するのであれば単なる先延ばしとしか理解しようがありません。公明党大阪府本部の賢明な判断を期待しています。

変わる夢洲(大阪市此花区)。負の遺産から光り輝くベイエリアへ。

松井知事の発言。以下産経新聞11月29日より。

「圧倒的な光り輝くベイエリアですよ。二度と負の遺産とは言わせない」「夢洲をお台場に負けないエリアにし、負の遺産を資産に変える」「万博だけをやるんじゃない。夢洲全体の都市計画を作り変える」。

CBREリサーチアソシエイトデイレクター山口武氏(不動産サービス)の言。

「ベイエリアの夢洲が第三の極になるべきだ」(大阪のキタ、ミナミに次ぐ第三の極)。「お台場など新都心の開発はすぐに成功した例がなく、長い時間をかけるものだ」(お台場も苦難の歴史を刻んできた)。

建設関係者の動向について。

「五輪に向けて東京に集中していた建設フィーバーが、大阪にも訪れる」

大林組:大阪本店内に「夢洲開発プロジェクトチーム」を設置。

鹿島:関西支店に「夢洲まちづくり開発推進チーム」を設置。

竹中工務店:「万博、IR推進室」を設置。

森山正客員教授(神戸山手大学)の言。

「大阪だけでなく広域の地域発展に貢献する視点が必要」「西日本全体にプラス効果を創出できる」

最後に産経新聞は

「松井が吉村らと描こうとしている夢洲の未来図は、大阪の姿を変え、日本中にさまざまな影響を与えようとしている」と述べている。