中国共産党政府との関係を見直そう(19)。中国共産党は何を隠蔽したのか(5)。武漢ウイルス「生物兵器説」について考える。

・1月27日、一番最初に「生物兵器説」を報道したのが確か米紙ワシントンタイムズでした。WTの記事によれば、「イスラエルの生物兵器専門家で、バルイラン大学ベギン・サダト戦略研究センターのダニー・ショハム上級研究員によると・・・基本的に漏洩か、研究所内で感染した人が気付かないまま外に出たかのどちらかの可能性が考えられる。・・・研究所内の一部の実験室が研究、開発という形で、中国の生物兵器に関わっているようだ」「武漢病毒研究所は、政府直属の研究機関、中国科学院の傘下にあり、科学院の一部の研究所は、中国軍、中国国防機関内の生物兵器関連部署とつながりがある」という内容でした。

 ・韓国の中央日報(2月17日)そして産経新聞(2月27日)も同様の内容を伝える。

中国だけで1660人以上の死亡者を出した新型コロナウイルス感染症が中国実験室から流出した可能性を提起した論文を中国の学者が発表していた。16日、明報や蘋果日報など香港メディアによると、中国広東省広州の華南理工大学生物科学と工程学院の肖波涛教授は今月6日にグローバル学術サイト「Research Gate」に論文を発表した。論文は新型コロナがコウモリから中間宿主を経て人に伝染した可能性よりも、湖北省武漢の実験室2ヶ所から流出した可能性を提起した。肖教授は武漢ウイルス研究所よりも武漢疾病予防管理センターが震源地である可能性が高いとみられると主張した。(中央日報)

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サンプルや汚染されたごみがウイルス流出の原因になったとの見方を示した。(産経新聞)

・否定できない「実験中のウイルスが不手際で漏出」の可能性。(杜祖威=英語名アンソニー・トウー氏、台湾出身、米国在住の科学者で毒物研究の世界的権威)

また、中国当局が1月末、中国科学院武漢病毒研究所に人民開放軍の女性少将、陳薇氏を派遣した点について、「女史は浙江大学卒業後に軍に入り、生物兵器に関連してアフリカでエボラウイルス等を研究した人物で、中国軍事医学科学院の生物工学研究所長」「本来なら現地には医学の専門家を送るべきだが、中国で最も優れた生物兵器の専門家を送り込んだことは注意すべき動向」「そもそも武漢病毒研究所のようなBSLー4の施設を持つ研究所は、兵器レベルの研究、開発が主眼とみられる」「発症前にヒトからヒトへ感染し、一度発症して回復したのち、再び羅患するなどの特徴も蔓延阻止の対応を困難にしており、この点も人為を疑う要素」「これらはいずれも間接的な、いわば状況証拠にすぎない。確かに生物兵器として危険な病原体やウイルスを培養するのだとしたら、作る側は同時にワクチンや抗毒剤を大量に準備しないといけない」「私見では新型ウイルスは実験、研究の途中で、何らかの不手際が発生し、武漢の研究所内から外部に漏れたのではないか。その説明が最も納得できる」

・幸福実現党の及川幸久ーBREAKINGーによれば、米紙ワシントン・ポストは2人の専門家の言葉を取り上げて、ウイルスman-made 説を否定していると。そのひとりラトガース大学のRichard Ebright 氏は「ウイルスの遺伝子情報と特徴によると、このウイルスが人工のものである証拠はない」と。また生物兵器専門家Tim Trevan 氏は「ほとんどの国は長年の生物兵器開発で結果が出ないので既に放棄した」「コロナウイルスは生物兵器としては不便で生物兵器は広く拡散するものではなくターゲットに絞って使われるもの」だとして生物兵器説を否定していると。驚いたことに中国共産党の人民日報の英語版Global Times は米国による陰謀論「米国が仕掛けたウイルスでは?」と主張しているとの紹介もありました。及川氏は中国共産党のプロパガンダ紙China Watch がワシントンポストや日本の毎日新聞に折り込み記事を掲載していることなどから中国共産党と両紙は密接な関係があり、ワシントンポスト紙の主張は信頼できないと述べています。

・英ガーディアン紙は「中国国営メディアは、海外30以上の大手メディアと提携し、CHINA WATCH というプロパガンダまがいの記事を報じさせている。日本では毎日新聞社が担っている」と報じました。米国ではワシントン・ポストやニューヨーク・タイムズが提携しているということです。

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・ウキペディアによれば人民日報と朝日新聞社は提携関係にあり、かっては元朝日新聞社北京支局長の秋岡家栄氏が日本代理人を務めていたということです。