中国共産党政府との関係を見直そう(7)。発生源は「海鮮市場ではない」。「去年11月下旬にはヒトからヒトへの感染が始まっていた可能性がある」。
2月27日付の産経新聞によると、
中国科学院シーサンパナ熱帯植物園(雲南省)などが(2月)26日までに公表した 論文によると、中国など12カ国で採取された新型コロナウイルスの遺伝子情報を分析した結果、華南海鮮市場で検出されたウイルスは別の地域から流入していたことがわかった。早ければ11月下旬には別の場所で「人から人」感染が始まっていた可能性があると指摘。その後、同市場を拠点に感染が拡大するルートもできたと分析した。
こうした見方は、武漢市の医師らが1月、英医学誌「ランセット」に公表した論文と符合する。論文は12月1日に発症した最初の患者をはじめ、当初確認された感染者41人のうち14人が市場とは無関係だったと指摘。ウイルスの自然宿主であるコウモリも同市場で取引されていないとした。
発生源はどこなのか。香港メディアによると、華南理工大(広東省広州)の肖波濤教授は今月6日、研究者向けサイトに投稿した論文で、同市場から280メートルの近距離にある武漢疾病予防コントロールセンターからウイルスが流出した可能性を指摘した。
論文によると、同センターでは浙江省などで600匹以上のコウモリを実験用に捕獲。研究員一人がコウモリに攻撃されてその血液が皮膚に付着したり、尿が体にかかったりしたことがあり、その都度14日間の自主隔離を行なったという。サンプルや汚染されたゴミがウイルス流出の原因になったとの見方を示した。
ただこの論文はその後、サイトから削除された。
また、【2月29日のTBS NEWS】は
《新型コロナウイルス 武漢最初の患者“海鮮市場には行っていない”》と題して報道。『新型コロナウイルによる肺炎で、患者が最も深刻な湖北省武漢市で最初に新型肺炎を発症したとされている患者が、ウイルスの発生源とされる海鮮市場には「行っていない」と話していることがわかりました。中国メディアを通じて武漢市の当局が明らかにした情報によりますと、武漢市の記録上、最初に発症したとされている患者がウイルスの発生源とされる海鮮市場には「行っていない」と話しているということです。患者は去年12月8日に発症し、すでに退院しているということですが、詳しい行動履歴や市場の関係者と接触したのかなどは分かっていません。一方、中国政府系機関などの研究グループの論文では、「去年11月下旬にはヒトからヒトへの感染が始まっていた可能性がある」としたうえで、「ウイルスは別の場所から市場に持ち込まれた」との推論を発表しています』。