大阪の都市制度改革の必要性について考える(20)。大阪市の人口、高齢化の見通しについて。

大阪市政策企画室の見解。

「大阪市の人口は、近年、都心回帰の動向を受け増加しており、昨年には、39年ぶりに270万人を回復したが、昨年3月に策定した『大阪市人口ビジョン』では、今後減少に転じ、このままであれば2040年には232万人にまで減少すると見込んでいる。

年齢別にみると、14歳以下の年少人口及び15歳から64歳までの生産年齢人口が減少傾向で推移する中、65歳歳以上の高齢者人口は年々増加し、その結果、高齢者人口の割合(高齢化率)が高まっておりまして、2015年には25.3%と市民の4人に1人が高齢者となった。2040年には33.6%に高まり、市民の3人に1人が高齢者になると見込んでいる。

また、人口の増減や高齢化の状況は市内一様ではなく、2040年にかけて、中心部では人口が引き続き増加し、高齢化率が30%を下回ると見込まれる区があるのに対し、人口が30%以上減少し、高齢化率が40%以上になる区もあると見込んでいる」。

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大阪の都市制度改革の必要性について考える(21)。人口減少・高齢化の進展は、経済や社会にどのような影響を及ぼすのか。

大阪市政策企画室の見解。

「人口減少及び高齢化の進展は、経済活動など幅広い分野に極めて大きな影響を及ぼし、社会全体の活力低下を招くことが懸念されていると認識している。例えば、働き手の減少や消費市場の規模縮小などにより地域経済の弱体化を招いたり、医療や介護の需要が増大して社会保障費が増加し、現役世代の負担が増えるなどといった影響があるものと言われている」。

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