アメリカで何が起きているのか?(10)。大統領選の正当性をめぐる混乱は今だに続いています。

YouTubeの張陽チャンネル第242回【トランプが負けたわけがない】からの情報を引用させていただきました。

8月10日〜12日、My pillow (マイピロー)CEOのリンデル氏はサウスダコダ州で「サイバーシンポジウム」を開催した。その中で元陸軍情報部門の大尉であるSeth Keshel 氏は今回の選挙でトランプ氏が負けるわけがないとする10個の理由について発言されました。その一部を紹介します。

全米で19ある風見的な郡の動向

どの党であってもこの19の郡で勝てば、アメリカ大統領選を制することができる。オバマ大統領も2回の選挙で19の郡で勝利。トランプ大統領は2016年にこの19の郡で勝利。2020年の時にはトランプ氏は19の郡のうち18で勝利。唯一勝てなかったのはワシントン州のある郡のみ。それにもかかわらず大統領選で負けた。

4つの風見的な州(オハイオ州、フロリダ州、ノースカロライナ州、アイオワ州)の動向

1896年以来この4つの州は大統領選の結果を予測した風見的な州となっている。命中率は100%です。この4つの州で勝てば100%大統領になります。過去13回一度も失敗したことがない。トランプ氏は2020年の選挙で4つ全部勝った。しかし最後の大統領選で負けたのは不思議です。

予備選(各党で大統領選の最終候補を決めるために行う選挙)での支持率は大事な指標とみなされている。

大統領2期目の選挙で、予備選で勝って大統領選で負けた人は4人。1932年フーバー大統領(党内支持率36%、ルーズベルトに負ける)。1976年フォード大統領(党内支持率53.3%、カーターに負ける)。1980年カーター大統領(党内支持率51.1%、レーガンに負ける)。1992年(パパ)ブッシュ大統領(党内支持率72.8%、クリントンに負ける)。予備選の支持率は支持者の情熱を伺うことができる。大統領選の予備選で最高支持率を獲得して再選を果たすことができた3人の大統領。1956年アイゼンハワー大統領(党内支持率は85.9%)。1972年ニクソン大統領(党内支持率86.9%)。1984年レーガン大統領(党内支持率98.9%)。2020年トランプ氏が落選した原因は新型コロナのせいで多くの国民特に共和党の有権者が彼に対して不満を抱えており多くの共和党の人が投票しなかったと、左派マスコミがこういうふうに言っています。もちろん違うんです。彼の予選での支持率を見ればわかるようにトランプ氏の予選での支持率は94%でした。アイゼンハワー、ニクソンよりはるかに高いですよ。だから彼が負けたとは考えられないです。とKeshel さんは分析。逆にバイデンの予備選の状況を見て見ましょう。バイデンは本当に多くの州で予備選結果はビリでした。ハリスを見て見ますと選挙資金が足りないということで予備選から脱退した。支持率が高ければ選挙資金が足りないわけがないじゃないですか。この最も歓迎されていない2人の民主党の候補者が、なんと歴史上最も多くの投票を獲得したということはおかしくないですか?とKeshel 氏の分析。

アイゼンハワーは41の州で勝った。ニクソンは1972年ミネソタ州を含め49の州で勝った。これは共和党最後にミネソタで勝ったことです。レーガン大統領も49の州で勝った。ただ勝たなかったのはミネソタ州です。これはなぜ、リンデルさんが言ったトランプが50の州で勝ったのかの理由です。ニクソンが予選で87%の支持率しかもらっておらず49の州で勝ったんです。トランプ氏は予選で94%の支持率を獲得していたので50の州で勝ったのは当然の結果ですよね。だからリンデル氏の発言は、空想、幻想などの話ではなく、理にかなう話なのです。

1892年以来2期目の投票数が1期目よりも多くて再選を果たせなかった大統領はいなかった。

とKeshel は言った。オバマを含め3人の大統領の例を取り上げたのですが、トランプさんは2期目の得票数は1期目よりはるかに多かったのですが大統領選で負けたのはもう一つの不思議です。

各州の各党新規登録者数の変化を見れば、

この州でトランプ氏が勝つかどうかを見極めることができます。新規登録者数の変化は世論調査の結果よりはるかに信憑性があるとKeshel 氏は言った。

下院議員の当選者数の変化もトランプ氏の当選を裏付けた。

レーガン大統領の当選は新たな34の下院議員の議席を獲得した。オバマの当選は新たな31下院議員の議席を獲得。バイデンが歴史上最も多くの票を獲得したのに13の下院議員議席を失った。これも一つの不思議です。

フロリダ州の状況分析

フロリダ州でトランプ氏はバイデンを3ポイント以上リードしていた。これは歴史的な勝利だと言える。これは過去88年の記録を破った。にもかかわらずトランプ氏は負けたということは一つの不思議ですよ。

ミネソタ州の状況分析

1972年以来共和党が勝ったことはないです。でも党派別の新規登録者数を見れば、トランプはミネソタで勝った可能性が高いとKeshel 氏は言った。これはなぜ投票が終了する3時間前にミネソタ州の検察長官がツイッターに「早く投票に行ってください、票が足りないです」という内容を投稿したかの理由です。だからミネソタの検察長官の予測は我々の予測と全く同じです。トランプ氏は50年ぶりにミネソタ州を共和党を支持する州に変えたと言った。

以上のことからトランプ氏は去年の大統領選で負けたわけがないということがわかります。Keshel 氏は私を黙らせたいならば一つの方法があります、それはすべてのデータと証拠をテーブルに置いてくださいと、自信を見せた。

 

 

中国共産党政府との関係を見直そう(132)。「血塗られた」中国共産党の歴史。

石平著『中国共産党 暗黒の百年史』(飛鳥新社)についての対談が8月11日の産経新聞「ぶっちゃけ正論」に掲載されていました。中国共産党の実像を赤裸々に語っていますが、驚愕の地獄社会ですね。

小島氏:  一読して「血塗られた」としか形容しようのない歩みに慄然としました。凄惨かつ大規模な虐殺行為を繰り返している。

石平氏:  ・・・ロシア革命の指導者でソ連という社会主義国家を建設したレーニンは、労働者階級による独裁国家をつくるには暴力が不可欠だという「暴力革命」論を唱えた。それが中国共産党になると、暴力とは人を殺すことだ、となったんです。

小島氏:  本書は「殺人革命」と名付けています。

石平氏:  中国共産党は1949年10月、中華人民共和国を建国します。すると翌50年には「土地改革」と称して地主200万人を殺害、51年には「反革命分子鎮圧運動」で地域の素封家や有力者71万人を人民裁判にかけて銃殺します。中国共産党の100年とは、地主、反革命分子、裏切り者、権力闘争による粛清、「大躍進」政策失敗による餓死、文化大革命など、あらゆる形で国民を殺戮してきた歴史です。いわゆる少数民族のジェノサイドも行なってきました。

小島氏:  毛沢東の有名な言葉に「政権は銃口から生まれる」がありますが、恐ろしい実態ですね。

石平氏:  彼らは銃口から生まれた政権を守るのも銃口だと考えています。現在でも、政権を守れるのは暴力だけだという認識です。

 

中国共産党政権下での国民支配はまさに地獄としか表現のしようがありません。この「血塗られた」中国共産党100周年の記念式典が7月に行われました。日本から多数の政治家が祝電を送っていたということですが、背景に何があるのか?政治家としての見識が問われます。