アメリカで何が起きているのか?(14)。学校現場で分断が進んでいる。
【人種差別なくす教育めぐり分断深める米国】AFPーBB NEWS (7月2日配信)によれば、学校教育現場では人種問題をめぐって混乱というより分断が起きています。
・米国で広がる反人種差別教育の結果、白人の子供たちが自らを「迫害者」とみなしている、と訴えている。
・ある白人女性は、今の子供たちは「人格の本質ではなく、すべてを肌の色で見ることを学んでいる。自分たちが迫害者で、有色の子どもすべてが被迫害者だと」語った。
・学校は「小学2年生に、自分の白さを恥じなさいと教えている」という。
・トランプ氏は昨年、前任者バラク・オバマ氏が始めた連邦政府職員を対象とした多様性の研修を打ち切った。「わが国が恐ろしい場所、人種差別的な場所だと人々に教えていた。わが国を憎むよう教えていた」とトランプ氏は理由を述べた。
・テキサスやフロリダなど共和党地盤の少なくとも16州で、「批判的人種理論」を公立学校で教えることを禁ずる法案がすでに可決されたか、可決の見通しだ。違反すると学校への財政支援が停止される。
・人種差別に反対する運動の最近の高まりを見て、学校当局は各種コースを設立し、新プログラムの考案を始めたが、親たちの一部は快く思っていない。
・ある親は「うちの子たちは、いつも人種差別の話をする」「学校から持ち込まれたもので、やめるべきだ」「責めることで問題解決はできない」と語った。