中国共産党政府との関係を見直そう(129)。「日本を核攻撃」、これが日中友好運動の結果?
古森義久氏の
「中国の『日本を核攻撃』動画、非道な恫喝に米国で激しい反発」
(JBpress 2021.7.28 )と題する記事によれば、
「日本が台湾有事に軍事介入すれば、中国は即座に日本への核攻撃に踏み切る」という戦略をまとめた動画が中国全土に拡散した。動画では、『中国は、日本が台湾有事に一兵卒でも一軍用機でも送って参戦した場合、ただちに日本に核攻撃を行う。この戦いは全面戦争であり、日本が完全に降伏するまで核攻撃を続ける』と日本を威嚇している。・・・この動画は台湾、インド、韓国、欧州などのメディアですぐに報じられた。また米国でもフォックス(FOX)ニュース、CNN、ニューズウイーク、ラジオ・フリー・アジア(RFA)などの大手メディアによって詳しく報道された。米国のバイデン政権は、中国の核戦力の増強や『核先制不使用』政策の変更の兆しに懸念を表明していた。だから、たとえ民間とはいえ、明らかに中国当局の承認を得ていた日本への核攻撃シナリオの動画に、米国では激しい反発が起きた」
「一方で、今回の動画を発信した中国側の本当の狙いについて、専門家の間では様々な見方がある。中国の対外戦略に詳しいロバート・サター氏は『言葉だけで日本の政策を変えようとする心理作戦』であるとの見解を明らかにした」
「サター氏の発言は、今のところ中国には台湾武力侵攻の意図がないから『日本への核攻撃』も現実的な警告ではない、という意味だといえよう。つまりは言葉だけで日本に圧力をかけて、日本の対台湾や対中国の政策を中国側に有利に変えさせようという心理作戦、政治作戦だというわけだ。脅しをかけられた当事国の日本としては、これもまた認識しておくべき考察だといえよう」と。