朝鮮半島で何が起きているのか?(1)。北朝鮮で反体制ビラ騒ぎ。

YouTube【WiLL増刊号】に西岡力氏が出演し、北朝鮮の平壌で“金一族否定”ビラが大量に散布されていたとのニュースを紹介していました。この報道によれば、

5月17日の自由アジア放送は、「5月10日、寺洞区域で大規模な反体制ビラの散布があった。畑や住宅の屋根が真っ白になるほど大量にまかれた。安全省や軍人が3日かけて拾った。朝鮮の粗悪な紙に印刷されていた。韓国から風船で送られる防水加工されたビラではない。『金正恩時代は終わった』『金正恩のために働かず自分自身のために働け』『我々は開放してこそ豊かになれる』『金与正は悪種』」などと報道。

また、西岡氏が6月に入手した情報によれば、「5月上旬にあった寺洞地域の反体制ビラ事件とは別の反体制ビラ事件が5月下旬に起きた。3つの場所で同時にまかれた。西平壌、東平壌、龍城区域、各地域のビラの内容が異なっていた。多くが印刷されていた。用紙も北朝鮮のものより良質だった。小学生のような筆跡の肉筆ビラもあった。『金正恩が死んではじめて人民は生きていける』『金正恩は殺人者だ』『張成沢は無念にも殺された。誰が背倫者か』、ビラの半分以上が北朝鮮内部ではなく外部で製作されたものだと結論が下った。北朝鮮内の地下組織が外国の情報機関か自由朝鮮のような反体制組織と連携してビラをまかれたと、保衛省は判断している」と。

以上のように報じていました。この情報が真実だとすれば北朝鮮内部の分裂や崩壊への序章となるかもしれない。

アメリカで何が起きているのか?(11)。アメリカの弱体化、「世界の未来は日本人の覚醒にかかっている」

山岡鉄秀氏(『世界の未来は日本にかかっている  中国の侵略を阻止せよ!』著アンドリュー・トムソン・元豪州スポーツ観光省大臣、山岡鉄秀翻訳、育鵬社)の『日本の息吹』日本会議8月号掲載記事【誇張なく世界の未来は日本にかかっている】より引用。

もうひとつ、トムソン氏が警告するのはアメリカの弱体化です。日本もオーストラリアも安全保障をアメリカに依存して生きてきました。しかし、近年、そのアメリカの弱体化が顕著になってきました。その実情は、内部崩壊と呼ぶのが相応しいでしょう。アメリカを内部崩壊させているのは、新マルクス主義と呼ばれる秩序破壊です。かつて、資本家と労働者の階級闘争と革命を煽ったマルクス主義が形を変えて蘇り、今や対立点を人種、ジェンダー、歴史認識などあらゆる分野に広げ、二項対立論で既存の秩序を破壊しようとしています。これを、アイデンティティーポリテイクスと呼び、既存の認識や秩序を全て否定し破壊しようとする風潮をキャンセルカルチャーと呼びます。さらに驚くべきことに、白人至上主義を転倒させた白人原罪主義が跋扈し、白人であることだけで既に罪深いとする批判的人種理論なるものまで猛威を振るっています。これを中国共産党が利用しないわけがありません。

最近になって、126名のアメリカ人退役軍人(将軍と提督)が「アメリカは建国以来の危機に瀕している。アメリカの敵は共産主義である」と警告する公開レターを公表しました。アメリカの危機はそこまで深刻なのです。ですから、トムソン氏は「日本もオーストラリアもこれ以上アメリカに依存してはならない。文化的整合性が高く、新マルクス主義への抵抗力がある日本が覚醒し、オーストラリアとの連携を深めて中国の侵略に対抗しなくてはならない。特に台湾を守ることが両国にとって死活的に重要である。そのためには日本の憲法改正が必須だが、日本の憲法改正はもはや日本だけの問題ではなく、地域と世界の問題なのだ」と訴えているのです。その意味において、まさに世界の未来は日本人の覚醒にかかっているのです。