石平著『中国共産党 暗黒の百年史』(飛鳥新社)についての対談が8月11日の産経新聞「ぶっちゃけ正論」に掲載されていました。中国共産党の実像を赤裸々に語っていますが、驚愕の地獄社会ですね。
小島氏: 一読して「血塗られた」としか形容しようのない歩みに慄然としました。凄惨かつ大規模な虐殺行為を繰り返している。
石平氏: ・・・ロシア革命の指導者でソ連という社会主義国家を建設したレーニンは、労働者階級による独裁国家をつくるには暴力が不可欠だという「暴力革命」論を唱えた。それが中国共産党になると、暴力とは人を殺すことだ、となったんです。
小島氏: 本書は「殺人革命」と名付けています。
石平氏: 中国共産党は1949年10月、中華人民共和国を建国します。すると翌50年には「土地改革」と称して地主200万人を殺害、51年には「反革命分子鎮圧運動」で地域の素封家や有力者71万人を人民裁判にかけて銃殺します。中国共産党の100年とは、地主、反革命分子、裏切り者、権力闘争による粛清、「大躍進」政策失敗による餓死、文化大革命など、あらゆる形で国民を殺戮してきた歴史です。いわゆる少数民族のジェノサイドも行なってきました。
小島氏: 毛沢東の有名な言葉に「政権は銃口から生まれる」がありますが、恐ろしい実態ですね。
石平氏: 彼らは銃口から生まれた政権を守るのも銃口だと考えています。現在でも、政権を守れるのは暴力だけだという認識です。
中国共産党政権下での国民支配はまさに地獄としか表現のしようがありません。この「血塗られた」中国共産党100周年の記念式典が7月に行われました。日本から多数の政治家が祝電を送っていたということですが、背景に何があるのか?政治家としての見識が問われます。