今、注目の共産党について考える(32)日本共産党解散の勧め

共産党は【人民】という言葉をよく使いますが、いかなる意味なのでしょうか、少し考えて見ましょう。角川の国語辞典を見ると『国民』とは「国家の統治権の下にあって、国家を構成する人民全体。同じ国籍をもつ人民」と書かれています。同じく『人民』については「国家・社会を構成する一般の人々。国民」とあります。『国民』と『人民』とほぼ同じ概念で使用されていることがわかります。しかし日本共産党のいう【人民】とは、我々が考える『人民』『国民』とは概念が異なります。日本共産党がいう【人民】の中には、まず資本家・地主は除外されます。天皇や皇族、天皇制を支持する人々も除外されます。社会主義社会建設に反対する人々も除外されます。共産主義は『国民』をブルジョア階級に属する人と、労働者階級に属する人と二種類に分類します。ブルジョア階級に属する人は悪で、労働者階級に属する人は人類歴史の担い手であって善の立場となります。ブルジョア階級を打倒してプロレタリア独裁を成し遂げることによって、人類の階級闘争史に終止符がうたれ、最後に共産主義という理想社会が実現されるというのが共産党の歴史観であります。そのブルジョア階級に属すると選別された人は、打倒されるべき敵(悪)ということになります。日本共産党が1946年に発表した日本人民共和国憲法草案によれば、天皇制については「天皇が絶対権力を握り人民の権利を徹底的に剥奪した」「日本民族の自由と福祉とに決定的に相反する」と書かれ、資本家や地主は「資本家地主のための搾取と抑圧の体制として、勤労人民に君臨し・・奴隷的無権利状態・・低い生活水準・・を強制し、無限の苦痛を与えてきた」と断罪しています。共産党からブルジョア階級と選別された人は日本人民共和国では【人民】ではないということであります。“打倒されるべき人類歴史の敵”ということになります。人権も認められないということになります。今の日本ではすべての人が『国民』『人民』であって、階級に分けるとか、選別するということはありません。働く人も、経営者も、資産を持つ人も、土地を持つ人も、農家の人も、学生も、研究者・学者も、若者も高齢者も、全てが『国民』であります。国民を選別するなどということはなく、法による統治のみであります。共産党さんよ、自分勝手な、間違いだらけの歴史観で国民を選別するのは許されませんよ。絶対に。絶対に許されませんよ。

今、注目の共産党について考える(31)日本共産党解散の勧め

有楽町での野党党首揃い踏みの街頭演説での鳥越俊太郎氏の演説です。小沢一郎氏をそばに呼んで「かって東京地検に狙われて、全く的外れの容疑を受けました。事実を見極めていけば小沢一郎に何の問題もないのに、ほとんどのマスコミは小沢一郎を黒い政治家と呼んだ。擁護したのは私一人。黒い政治家と書いた新聞、言ったテレビ出てこい。今まで謝罪していない、おかしいでしょう。私は真実と事実を見極めて、正義を貫いて行きます。私は正義を貫くように、もともと生まれているんです」。と演説の中で第1番目にかっての小沢一郎の政治資金問題を取り上げ、(共産党を含めて)すべてのメデイアは小沢一郎を批判したと指摘。小沢一郎を擁護したのは私一人だと、声を大にして自慢していました。本当に驚きました。鳥越さんとはこのような認識を持った人なのかと。そして小沢一郎をダシにして、自分はどんな時でも正義を貫く人間だと、自分の正義感を吹聴したかったのでしょう。その横で共産党の志位委員長はにこやかに、頷き、拍手をしていました。共産党の聴衆も盛大な拍手。そして最後はみんなで手を取り合ってのシーン。「小沢一郎を黒い政治家として疑惑追及してすみませんでした」と謝ってもいないのに、鳥越さんに許されて志位委員長も満足そうでした。

 

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