今、注目の共産党について考える(18)日本共産党解散の勧め

共産党と独裁は不可分です。元共産党員の共産主義研究家である兵本達吉氏の話に耳傾けよう。「共産党の指導する革命が勝利すると、共産党が『搾取階級』と定義するすべての人々から全財産を没収してしまう。・・・・革命政府が資本や土地を差し出すように命じても唯々諾々(いいだくだく)と従う者は一人もいない。それどころか自分や家族のため、それこそ命を賭けて立ち上がるのである。この避けることのできない必死の抵抗を力づくで押さえ込み、それでもなお抵抗する者は殺してしまう。わかりやすく言えば、これが『プロレタリアートの独裁』である。マルクスもレーニンも、共産主義革命にはこの反革命に対する暴力は不可避であることを熟知していた。これは、ロシアだから特殊だとか中国だから違う、キューバは例外だということはない」と言っています。萩尾千里さんこれがあなたの疑問に対する答えなのです。今の日本共産党は独裁という言葉を使っていないようですが、「大切なことは、綱領に『プロレタリアートの独裁』という言葉のあるかなしではない。問題は『生産手段の社会化』という目標とその実現の仕方である」とも指摘しております。生産手段の社会化を行うにあたって、例外なく独裁とジェノサイド(虐殺)は不可避となるということです。兵本達吉氏の引用は月刊誌Hanada8月号からです。

稲田朋美さんも、分かっているのに“だんまり”

自民党の政調会長である稲田朋美さんはある月刊誌に『民進・共産では国民を守れません』と題して寄稿しています。その中で「たしかに、政治家にとって選挙は大切です。しかし、選挙のためだけに共闘するのはいかがなものか」「しかし、民進党はどうか。やりたいことと言えば、共産党の票を取り込んで自民党から政権を奪い取りたいというだけ」と、強く民共連携を批判しています。しかし、稲田さんは矛盾していますよ。昨年の大阪W選(知事候補は栗原、市長候補は柳本)のときに、自民党は共産党と選挙協力をしました。そのときにあなたは選挙応援に大阪に来ましたよね。あなたの言葉を借りれば、『自民党のやりたいことと言えば、共産党の票を取り込んで維新から知事・市長を奪い取りたいだけ』という批判を受けることになります。しかし、W選での自共連携について稲田さんはだんまりを決め込んでいます。

image