今、注目の共産党について考える(26)日本共産党解散の勧め
日本共産党綱領に「「国有化」や「集団化」の看板で、生産者を抑圧する官僚専制の体制をつくりあげた旧ソ連の誤りは絶対に再現させてはならない」と書かれています。書くだけなら誰にでもできますが、いかなる方法で可能なのか記載されていません。生産手段の社会化といえばきれいに聞こえますが、要は国家による私有財産の没収です。先祖代々の土地や汗と努力の結晶である財産が没収されるとなると、ほとんどの国民は賛成しません。死に物狂いで反対するでしょう。その時、民主主義の守護神を自認する日本共産党は国民の意見を尊重して、社会化を諦めるのでしょうか?それとも思想教育やいわゆる学習によって社会化の洗脳を行うのでしょうか?あるいは脅迫?強制労働や収容所送り?最後には虐殺?旧ソ連と同じようになるのではないでしょうか?生産手段の社会化に反対する国民の意見を尊重して社会化を諦めれば、社会主義社会は実現できません。諦めないとするならば、旧ソ連以外の方法でいかなる方法があるのでしょうか?さらに社会化の対象になる生産手段とは何なのか、これも具体的には示されていません。レーニンの言葉に「打ち倒された搾取者どもは、十倍の精力と狂人のような情熱と百倍にも増大した憎しみを持って奪い取られた『楽園』を取り戻すために・・・戦闘に身を投じる」とあります。元共産党員の兵本氏は「共産党の指導する革命が勝利すると、共産党が『搾取階級』と定義する全ての人から全財産を没収してしまう(収奪者は収奪される)。・・当然のことながら、革命が起こって、革命政府が資本や土地を差し出すように命じても唯々諾々と従うものは一人もいない。それどころか自分や家族のため、それこそ命をかけて立ち上がるのである」。従って「平和な共産革命などない」と。どちらも平和的な生産手段の社会化なんてないという意見です。もしあると言うならば如何なる方法によってなされるのでしょうか?綱領では全く触れられていません。おそらく説明できないからでしょう。