大阪都構想の必要性について考える(70)。大阪市立大学と大阪府立大学の統合なる。

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大阪市立大学と大阪府立大学の運営法人を統合する議案を大阪市議会で可決。平成31年春の法人統合が決まりました。これを受け、3月1日両大学の学長が会見し意気込みを語りました。(写真は日本経済新聞より)

荒川哲男大阪市立大学学長は「両大学の伝統を大切にしながら、魅力ある新大学の実現につなげていきたい」「これまで以上にレベルの高い大学になる。一丸となってまい進する」と期待を語られました。

辻洋大阪府立大学学長は「大学の志願者数は両大学合わせれば(現状で)国公立大の中で1位だ。産学連携を強化し、世界と対等にわたりあえる大学にしたい」「伝統を守りながら魅力ある大学にしたい」と抱負を語られました。

大阪市議会での議決では自民党と共産党は反対、大阪維新の会と公明党の賛成多数で可決しました。大学の当事者は統合に大きく期待しているのが分かります。私たちも素晴らしい大学になることを願って、議会としても全面的に応援させていただきたいと思います。

 

今、注目の共産党について考える(68)。北朝鮮指導者はチュチェ思想を放棄できるのか?

朝鮮半島情勢の緊迫の度合いがさらに高まってきました。平和の到来を心より願うものです。

和平に至るためには、核・ミサイルと拉致問題の解決は不可欠であります。日米韓連携で最大の圧力をかけ、核・ミサイルを放棄させると同時に拉致問題を解決するという日本政府の方針は妥当だと思います。

ここで最終和平に至るために、さらに考えなければならない問題があります。それは北朝鮮の建国の理念であるチュチェ思想であります。チュチェ思想を放棄できるかどうかが最終的課題になると思います。

チュチェ思想とは、大辞林によれば「朝鮮民主主義人民共和国の金日成主席が唱え、国家の指導理念とされた思想。政治・経済・思想・軍事のすべてにおいて自主・自立を貫くこと」と記されています。さらにデジタル大辞泉では「主体思想と書く。朝鮮民主主義人民共和国・朝鮮労働党の政治思想。マルクスレーニン主義を基に、金日成主席が独自の国家理念として展開した。人間は自己の運命の主人であり、大衆を革命・建設の主人公としながら、民族の自主性を維持するために人民は絶対的権威を持つ指導者に服従しなければならないと唱える」と紹介しています。

北朝鮮指導部に絶対的権威を与え、国民には絶対的服従を求め、自主自立を貫くというチュチェ思想。北朝鮮ではこの思想に基づいて国家運営がなされてきました。そして核とミサイルの開発がなされる一方、絶対服従を強いられた国民大多数は飢餓に追い込まれ、粛清と弾圧による恐怖政治が行われてきました。トランプ米大統領の表現は決して誇張ではありません。そして対外的には日本や韓国などから多くの人を拉致したり、麻薬を輸出して外貨を稼いだりと悪行のかぎりをつくしてきました。戦後では地上の楽園と偽って何万人もの在日の人や日本人妻を騙すようにして北朝鮮に連れていき、地獄のような生活を強いてきました。その人たちは今だに帰国していません。真相の解明は必ずなされなければなりません。

また北朝鮮が考える南北統一はチュチェ思想による統一であります。チュチェ思想による南北統一は韓国国民を新たに地獄に送るようなものであります。チュチェ思想を北朝鮮が放棄しない限り、たとえ話し合いが始まったとしても、国際社会が望むような結果は決して生まれてきません。

テレビでご活躍の評論家、学者、コメンテーターといわれる人たちには是非、このチュチェ思想問題を取り上げていただいて、核・ミサイル、拉致問題に加えてチュチェ思想の放棄も迫っていただきたいと願っています。