山田宏衆議院議員の質疑(3)。2014年2月20日 衆議院予算委員会「河野談話について」

【山田宏衆議院議員】この問題についても、さらなる学術的な研究がなされるべきというお話でございました。調査報告書がオープンでないと研究できないんですよ。オープンにしていただけないですか?

【菅義偉内閣官房長官】当時ですね、聞き取りについては非公開という条件で行ったということもありますので、そうした相手との問題、そういう前提でこの調査が行われましたので、もう一度当時のことを検証したいと思います。

【山田宏衆議院議員】オープンにしない約束で聞いたから、オープンにできないと聞いていますが、だったらどうやって検証するんですかね。歴史的な検証をしなきゃいけないのなら、オープンにして、いろいろな人たちからきちんと客観的な、いろいろな立場の人たちから研究対象にする、政府がきちんとチームを作って自分たちの都合のいい学者だけでなく、第三国の学者、研究者も入れて、調査報告書とそれに伴う河野談話について、調査報告書とそれに伴う河野談話について、やはり検証するしかないじゃないですか。どうやって歴史家が検証するんですか。オープンになっていないものを。 

【菅義偉内閣官房長官】先ほど申し上げましたけれども、当時は非公開を前提として行っていますし、名前も伏せて行なっていることも事実です。そういう中で、先ほど申し上げましたが、この問題は、歴史学者や有識者の手によって様々な問題が今行われているので、学術的観点からさらなる検討というものを重ねていく必要があると、政府も認識しています。

【山田宏衆議院議員】何度も申し上げますが、これは確かにその方々が、大変尊厳や非常に辛い思いをしたことは同情します。しかし、今やこの河野談話がもとで日本人の海外にいる子供達が、また恥ずかしい思いをしているんです。ですから、そういった意味で、先ほどの石原官房副長官のお話にあったように、この証言がもとで河野談話が作られ、強制性を認めたと言われているわけですから、証言内容をオープンにできないのであれば、オープンにすべきだと思いますよ。チームを作り、その内容、裏付け調査も含めて、検証しなければおかしいですよ。これはやってください。よろしくお願いします。

【菅義偉内閣官房長官】今の委員の発言につきましては、今まで石原元官房副長官が色々申してました、そうしたものについて、秘密扱いということであれば、そこも含めて検討させていただきたいと思います。

【山田宏衆議院議員】調査をちゃんとやられますか?

【菅義偉内閣官房長官】先ほど申し上げましたけれども、当時非公開を前提にやっているわけですから、そういうことはやはり政府としても配慮すべきだと私は思います。ただ、石原元官房副長官の話にありました提出方法については、この機密扱いの中でどうできるかは検討したいと思います。

【山田宏衆議院議員】秘密を前提に検証するということですね。提出ですか、いや提出も大事だけれども、政府の中のチームを作って専門家による検証を行うと答弁してください。

【菅義偉内閣官房長官】先程来、申し上げていますけれども、歴史学者や有識者が研究をしていることも、これは今現実的にあるわけですよね。今石原元官房副長官の発言もありました。そういう中で今委員から要請がありましたが、機密ということを保持する中でそこは検討してまいりたいと思います。

【山田宏衆議院議員】よろしくお願いします。また報告をお願いします。そして、その内容によっては新たな官房長官談話も考えるべきです。