日韓問題について考える(36)。「慰安婦問題」の真実。長谷川慶太郎氏の意見に耳傾けたいと思います。

では、朝日新聞のアリバイづくりの目的は何だったのか。長谷川慶太郎氏は『2015長谷川慶太郎の対局を読む』という本の「中国と韓国の超最新動向」のなかで、

「既述したように北朝鮮は崩壊の危機に瀕している。北朝鮮が崩壊したら韓国だけではそれを持ち堪えることはできず、下手をすると韓国も一緒に潰れてしまうだろう。どうしても日本に助けを求めざるを得ないのだが、日韓の間にはトゲのように慰安婦問題が突き刺さっている。もし韓国が慰安婦問題で日本を非難し続けるなら、日本は韓国を助けようとするだろうか。おそらく助けないだろう。だが慰安婦問題で日韓関係をこじらせた張本人は朝日なのだから、もし北朝鮮が崩壊したときに日本が助けずに韓国も一緒に潰れることになったら、強い批判が朝日に向けられることになる。そうなっては困るというので、朝日は国民が戦争を意識する8月15日の終戦記念日以前に急いで検証記事を出したのだ。北朝鮮が崩壊した後では意味がないうえに、もし検証記事を出さなかったら朝日は慰安婦記事といずれ心中すると考えて、8月5日の検証記事となったのである。言い換えると、今の時点で『当時、虚偽の証言を見抜けませんでした』と言えば、朝日もかろうじて心中を免れると判断したのだった」。

と述べています。

かかる長谷川氏の見解によれば、朝日新聞も氏と同様に北朝鮮崩壊を予見しているということになります。

「北朝鮮が崩壊したら韓国だけではそれを持ち堪えることはできない」。しかし日韓関係がこじれたままでは、「そのとき日本は韓国を助けようとするだろうか。おそらく助けないだろう」と、長谷川氏は厳しい認識を示しています。

 

日韓問題について考える(35)。「慰安婦問題」の真実。長谷川慶太郎氏の意見に耳傾けたいと思います。

2014年9月に出版された『2015長谷川慶太郎の対局を読む』という本の中で慰安婦問題について触れている部分がありますので紹介したいと思います。第4章の「中国と韓国の超最新動向」という項目の中で語られた部分です。

従軍慰安婦の捏造記事を30年以上経ってやっと取り消した朝日新聞

「朝日新聞は2014年8月5日付の朝刊で従軍慰安婦についての過去の報道を検証する記事を掲載した。朝日は『済州島で200人の若い朝鮮人女性を“狩り出した”』という吉田清治氏の証言を1982年9月2日の大阪本社版朝刊社会面で取り上げて以来1990年代までに16回も報じてきた。しかし今回の検証記事では

吉田氏が済州島で慰安婦を強制連行したとする証言は虚偽だと判断し、記事を取り消します。当時、虚偽の証言をに見抜けませんでした』としたのである。

しかし吉田証言は1992年の時点ですでに虚偽ではないかという疑問が各方面から強く指摘されたため、他紙は取り上げなくなったのだが、朝日だけは吉田証言を鵜呑みにして以後20年以上にもわたって記事化してきた。それらの報道は韓国の反日世論を煽ったばかりか、1996年の国連人権委員会のクマラスワミ報告でも引用され、慰安婦の強制連行があったとする誤解を国際社会に広げることになってしまった。さらに朝日の報道では慰安婦と女子挺身隊とを混同し、

1992年1月の紙面で『主として朝鮮人女性を挺身隊の名で強制連行した。その人数は8万とも20万とも言われる』

とする記事が当時の宮沢喜一首相の訪韓直前に掲載されたため、宮沢首相は日韓首脳会談で謝罪せざるをえなくなったのだ。しかもその記事は、慰安婦の募集・移送・管理の強制性を認めてお詫びと反省を表明した1993年8月の河野洋平官房長官談話にもつながってしまった。つまり、朝日の長年にわたる一連の従軍慰安婦報道は、まったく証拠がないのに朝鮮の若い女性を慰安婦として強制連行したという虚偽を振りまき、その結果、日本国の名誉を傷つけるとともに日韓関係をひどく悪化させる要因となってしまったのだ。・・・

ではなぜ今、朝日は従軍慰安婦報道の検証記事を書いたのか。

検証記事の中で朝日は『一部の論壇やネット上には“慰安婦問題は朝日新聞の捏造だ”といういわれなき批判が起きています。しかも、元慰安婦の記事を書いた元朝日新聞記者が名指しで中傷される事態になっています』と書いて、そうした批判を払拭するために検証記事を出したという体裁をとってはいるものの、本当はそうではない。

検証記事は一種のアリバイづくりのためなのだ」。

以上です。

朝日新聞が従軍慰安婦に関する捏造記事を取り消したのはアリバイづくりのためだと長谷川慶太郎氏は言われます。では、朝日新聞は何のためのアリバイづくりをしたのだろうか。