日韓問題について考える(38)。「朝鮮戦争、重要なのは侵略者は北朝鮮だということ」ー産経主張(6月25日)

朝鮮戦争について今一度考えてみたいと思います。産経新聞6月25日の主張は朝鮮戦争について、

「この悲惨な戦争を考える際に重要なのは、侵略者は北朝鮮だという点と、歴史のかなたに消えた戦いではないという点だ」と述べています。

「そもそも朝鮮戦争は金委員長の祖父で独裁者の金日成が、ソ連のスターリン、中国の毛沢東の支持の下、韓国を武力で倒そうという野望を抱いたことで始まった。スターリンは1950年3〜4月にモスクワを訪問した金日成に、中国の支援を得ることを条件に韓国侵攻を認めた。金日成は5月の北京訪問で、毛沢東から南侵への援助の約束を取り付けた。共産圏の3人の独裁者が、侵略戦争の連絡を秘密裏に取り合っていたのである」。

そして北朝鮮の武力侵攻で朝鮮動乱が勃発し、

「北朝鮮は当初優勢だったが、仁川上陸作戦による米軍主力の国連軍の反撃で、中朝国境付近に追い詰められた。そこへ毛沢東が100万の大軍を投入して人海戦術で押し返し、現在の軍事境界線で休戦となった」と。

「米軍主力の国連軍の反撃」で休戦にはなったが、朝鮮戦争は「歴史のかなたに消えたのでなはない」。今は「休戦中に過ぎない」。そして「北の好戦性は今も変わらない」。「厳しい現実を再認識」する必要があるとしています。

さらに日韓、米韓の連携の重要性に触れ、

「朝鮮戦争の南侵以来、北朝鮮が韓国を執拗に攻撃し続けてきた歴史こそ直視すべきである」「ありもしない歴史問題で日本を攻撃するのは北朝鮮を喜ばせるだけだ」「文大統領は外交上の失敗を反省し、米韓同盟強化や日本との連携に舵を切ってもらいたい」と文在寅政権に政策転換を厳しく迫っています。

このような産経新聞の主張はまさに『正論』だと思います。日本国民の多くも文在寅政権に政策の転換を期待していると思います。日米韓が一体となれば北朝鮮を共産主義の圧政から解放することが可能となります。北朝鮮国民が人権と民主主義を取り戻し、平和と繁栄の未来に向かってともに進んで行くことが可能となります。またその時には日本人拉致問題も解決され、またかって帰還事業で北朝鮮に渡った日本人妻を含む大勢の人々の自由往来も実現することとなります。文在寅政権は何を躊躇しているのだろうか?