柳本(自民党)マニフェストを検証する(14)

☆柳本氏の「校長公募制度の抜本的見直し」「失敗のない公募制度」「国の省庁との人事交流」「民間企業との人事交流」という公約について。

「校長公募制度の抜本的見直し」とありますが、見直して公募を実施するのか否か、するのかしないのか、はっきり主張すべきであります。曖昧で不明瞭。「失敗のない公募制度」というものが果たして、あるのだろうか? あるとすれば、どのような制度なのだろうか? これについてはなんの説明もありません。これも曖昧で不明瞭、というより、ないものをあると言っているということになります。「国の省庁や民間企業との人事交流」につてですが、交流は否定しませんが、民間の良さを引き出し、改革を進めて行くためには、責任ある立場で働いていただく必要があります。単なる交流や派遣では成果は薄いのではないでしょうか。また、「中途採用の積極的」実施を公約していますが、これは公募制度とどこが違うのでしょうか。公募しないと言ったり、公募すると言ったり、失敗のない公募とはどんな公募なのか?公募制度とどう向き合うのか、柳本マニフェストは意味不明、不明瞭、曖昧としか言えません。

柳本(自民党)マニフェストを検証する(13)

☆柳本マニフェストには『身を切る』改革はゼロ。

柳本マニフェストには『身を切る』改革は全く見当たりません。先月10月、大阪維新の会大阪市会議員団は定数削減条例案を議会に提出しました。市会議員定数を今の86人から4人削減する提案でありました。柳本氏は10月はじめのテレビ出演の中で定数削減に協力するとの発言がありましたので、逆転現象(人口の少ない区の方が人口の多い区よりも議員数が多い)を解消するという、最低限の定数削減案を議会に提出しました。ひょっとしたら自民党は賛成するのではとの一縷の望みを持ちながら本会議に臨みました。しかし、結果は、自民党反対、公明党も反対、民主党も反対、共産党はもちろん反対。結局、維新以外の党派はすべて反対でした。このぐらいの改革もできないのが、今の大阪市議会の現状であります。従って、もちろん、柳本氏の公約には市長給与の削減や、退職金の減額に対する言及はありません。橋下市政では、身を切る改革を率先して行ってきたからこそ、公務員改革や市政改革を、大胆に進めることができました。柳本氏の改革マインドはまったくゼロであると言わざるを得ません。