柳本(自民党)マニフェストを検証する(15)

☆「まっとうな政治を取り戻す」という公約について。

自民党と共産党が手を組むことが果たして「まっとうな政治」と言えるのでしょうか?  自民党と共産党の共闘が成功すれば、大阪の政治は「まっとうな政治」どころか、大阪の未来は「混乱と混沌(こんとん)」の時代に突入することになります。自民党は橋下市政を「対立と混乱」と揶揄しますが、この4年間、維新による政治で大阪経済は着実に回復してきました。雇用創出は年平均3万人以上。有効求人倍率も過去の0.6倍の時代から今は1.2倍まで回復しました。来阪の外国人観光客は今年度には650万人を達成しそうな勢いであります。経済成長率はプラス基調であります。市役所の改革も徹底して行い、市政改革プランは金額ベースで90%実行しました。実現していない10%は維新以外の党が反対して出来なかっただけであります。もしも、自民党と共産党による政治ということになれば、それこそ「対立と混乱」が生じ、大阪の成長にとって決定的なマイナスとなります。かっての民主党政権誕生の時に、国民は見事にだまされ、裏切られました。それと同じく、大阪の自民党と共産党の野合は大阪にとって百害あるのみです。自民党のいう「まっとうな政治」とは「自民党と共産党の野合」ということなのです。

自民党と共産党の共闘の懐!

今年10月の大阪市議会の状況をお知らせします。今議会に維新・自民党・公明党の共同提案で、リニアモーターカーの大阪までの同時開業を国に求める意見書を提出しました。これに対し共産党は反対しました。また、これも維新・自民党・公明党の共同提案で、中小企業庁など国の省庁を大阪に誘致することを国に求める意見書を議会に提出しましたが、これも共産党は反対しました。このように大阪の今後のあり方について、自民党と共産党の考えは全く異なります。市営交通の民営化に向けた手続き条例に対しても、維新・自民党・公明党は賛成で、共産党は反対しました。まさに水と油であります。自民党と共産党が一緒になってどのような大阪を築くことができるのでしょうか? 自民党は選挙に勝ちたいがために、 共産党と手を結んだということでしょうか?  安倍首相は「きちんと戦わなければ、大阪の自民党勢力は立ち直れない」と警告しているそうです。『自由民主共産党』になるか、自由民主党に留まるか、大阪の未来がかかっています。