吉富有治氏の著書、『大阪破産』(2005年10月出版)について。

吉富有治氏の著書『大阪破産』は2005年10月に出版されました。当時の大阪市の状況が手に取るようにわかります。今からでも遅くはありませんので、みなさんもぜひ読んでください。光文社から出版されています。この本の裏表紙にはこのように記されています。「その日はいつか? 日本初の大都市の崩壊。腐敗と放漫財政で税金を湯水のように使ってきた大阪市は、このままいけば2009年には『財政再建団体』に転落すると言われている。つまり破産である。『財政再建団体』とは、ひと言で言えば『破産した自治体』のことで、そうなると、行政サービスは一気に低下し、市民生活まで破壊される。この破産を回避するため、2005年9月末、大阪市は、財政削減と第三セクターの統廃合を含む大リストラ案を発表した。これまで職員のスーツまで税金で支給してきたことを思えば、これは当然の措置だが、それでも、これで破産が回避できる可能性は少ない。いったい、なぜ、こんなことになってしまったのか?本書は、大阪を長年にわたって見つめてきた在阪ジャーナリストの警告の書である。というのも、『大阪破産』は大阪だけの話ではなく、国家破産に向かう日本全体への警告でもあるからだ」と書かれています。

破産からの再生、橋下市政の功績について。

ジャーナリストの吉富有治さんは橋下批判の急先鋒で有名ですが、この方の『大阪、破産からの再生』という本に、このように書いてあります。「市民の税金を湯水のように使いながら、大阪市の財政は火の車。このまま放置しておけば財政破綻の危機にあったのも、これまた当時の事実。・・だが、平成17年11月、第17代市長の関淳一は出直し選挙で有権者の民意を問い、再選後は公務員改革に励んだのも事実である。それまで慣れ合いだった労働組合との関係も見直し、労組に有利な勤務体系や各種手当も改めた。次の市長である平松邦夫も公務員改革をストップさせたわけではない。労組の支援を受けて市長選に勝利した平松だが、大阪市内部の改革はゆっくりとは進んでいた。そして登場した橋下徹によって大阪市の組織と公務員の改革は急激に進み、少なくとも財政に関しては破綻の危機から脱出できたのは確かである。いわば、関、平松、橋下の3人によって、ホップ・ステップ・ジャンプの勢いで大阪市は大きく掃除されたのである」と記されています。吉富氏はあれだけ激しく橋下氏を批判しながらも、橋下市政によって大阪が破産の危機から脱出できたと認めております。吉富氏の言う「大阪、破産からの再生」を、ジャンプの立場で担い、大阪を再生させた橋下氏は、大阪市政と大阪全体にとって最大の貢献を果たした市長と言えるのではないでしょうか。