「反橋下・反維新」で結ばれた現代の翼賛政治。

共産党と自民党(大阪)とがなぜ結びつくのでしょうか? 不可解といえば、実に不可解であります。 共産主義の国は中国をみればわかるように必ず一党独裁政治であります。一党独裁のもとでは、思想の自由、報道の自由、表現の自由、信教の自由、法の下の平等等という民主主義国にとっての基本的な価値観は、認められておりません。これらを認めることは一党独裁の崩壊につながるからであります。今の中国や北朝鮮をみればすぐに、わかることであります。一方いうまでもなく自民党は基本的人権、多様な価値観、表現の自由、報道の自由、信教の自由、思想信条の自由等を人類の基本的価値として尊重しております。このように共産党と自民党は、人間としての基本的な価値観・理念が全く異なる政党であります。しかし、大阪ではこの両者は深く結びついております。その理由は「反橋下・反維新」であります。この一点だけで、共闘し、今や大阪自民党と共産党は『兄弟』となりました。さらに、大阪自民は共産党の活動に依存し、一体不可分の様相を呈しています 。大阪は現代の翼賛政治となってきております。

柳本(自民党)マニフェストを検証する(16)

☆「経済を強く」という公約について。

この中でその中心的な政策として「リニア中央新幹線大阪同時開業」と「強い大阪の経済を作るために中小企業庁、特許庁などの省庁を誘致」を提起しております。しかし、問題なのは、言うだけでなく、いかにして実行するかということであります。橋下氏は「成長戦略を実現して大阪を活気ある国際都市にし、日本の副首都にするためには、それを実現する組織として、大阪都庁という強力な役所が必要だ。今の大阪府庁と大阪市役所の体制では実現できない。柳本氏と栗原氏は都構想に代わる案として大阪ポンコツ会議を提案したが、こんな会議では100年経っても何も実現しない。・・実現するには、実現するための組織、役所、行政機構が必要なのだ。維新はここに気づき、大阪都庁という強力な役所を作ること、すなわち都構想を提案した」と、大阪自民党の『言うだけの政治』を痛烈に批判しています。さらに、大阪自民党の不可解さは、柳本氏の公約、当然大阪自民党の公約である「リニア中央新幹線大阪同時開業や中小企業庁等の誘致」に反対している共産党と結託して選挙に臨んでいることであります。先の大阪市議会でこれらの実現を求める意見書に共産党が反対したことはお知らせしたとおりであります。柳本氏が本当に「公約」に責任を持っているなら、先づは、これらの政策に反対している共産党との関係はすぐにでも断つべきであります。