パンデミック条約について考える(2)。NHK は「誤情報」と断定するが?

NHKがパンデミック条約に関連して「誤情報」「事実ではない誤った情報」と指摘しているのは次の4つです。

①国家の主権や基本的人権が損なわれる。

②ワクチンの強制摂取が行われる。

③ワクチンを製造している製薬企業の利益を守るためだ。

④WHOと政府によって計画されたパンデミックが起きる。

これら4項目についてNHKは「誤情報」と断定するのですが、その理由については以下のように説明しています。

①②については

「現在交渉が行われている条約の案にはこうした文言は入っていません。また交渉の過程で『WHO事務局には、締約国に対して政策や行動を指示、命令、変更する権限はない』とする条文も加えられていて、SNSで広がっている情報は条約の正確な内容を反映しないものとなっています」

①について

「『国際保健規則』の改定交渉での各国の提案をまとめた資料に、人権に関する項目を削除する提案を行った国があったことが示されているのを誤解したものとみられ、実際には改定案でも『人権の尊重』が盛り込まれています」。

③について

「実際には途上国側はワクチンの公正な分配を求めていて、広がっている情報は十分な根拠がありません」。

④について

「まったく根拠のない偽情報も日本にとどまらず各国で広がっています」。

以上の説明が「誤情報」だと断定する理由としてあげられています。このNHKの説明あるいは根拠が果たして妥当なのか? これで誤情報と断定していいものかどうか?NHKの意図は何か?などについて考えていきます。