日韓問題について考える(15)。文在寅大韓民国大統領が目指す『高麗民主連邦共和国』とは。

 

B77E4878-427A-44BF-AE73-45D20E6344DC

 ウイキペディアによれば「高麗民主連邦共和国」について、

「朝鮮民主主義人民共和国が掲げる朝鮮半島赤化統一路線」。「1980年10月10日に北朝鮮の支配政党である朝鮮労働党成立35周年を記念して行われた第6次朝鮮労働党大会において、金日成が軍人出身の全斗煥第11代大統領政権の大韓民国に南北朝鮮の統一方法(略:高麗連邦構想)として提案した。『高麗民主連邦共和国』 創設案は、『自主・平和・民族大団結による統一』というスローガンのもと、一民族・一国家・二制度・二政府の下で連邦制による統一を主張したものであった」と記載されていました。

また、8年間タス通信平壌特派員であったシェービン・アレクサンドル氏の記録『私が見た金王朝』によれば、高麗民主連邦共和国について

「この構想は1960年に平壌がはじめて打ち出し、1980年の第六回労働党大会で発展的に承認されたもので、金日成の指摘によれば『祖国統一の達成に当たっては、南北のイデオロギー、体制の相互承認を原則に、連邦共和国の創設を提案する。さらに単一政府を形成、対等原則による南北代表を閣僚として、南北のイデオロギー・体制の相互承認を原則に、単一政府の指導のもと、同等の権利義務を持つ南北は、各個に地方自治制を設ける』ことになる。1989年『労働新聞』はこの構想を説明して、この提案は『北と南の両国は独立国家としてではなく、単一国家の二つの地域と見なされ、地域政府は完全な権利を持つ独立政府としてではなく、単一民族政府の指導の下に必要な自主性を持つ自治体の地方機関とみなされる』。北朝鮮が新国家の名称として提案する『高麗民主連邦共和国』は、中立、非同盟国家となり、南北両国は第三国との軍事同盟を拒否し、両国を『統合した』国民軍を創設、連邦政府の指揮下に置かれるとされた」と、このように書かれています。

もし、「高麗民主連邦共和国」が誕生すれば、南北統一政府のもと、かって北朝鮮がそうしたように、そしていま韓国でも行われているように、親日派や親米派、保守派とみなされた人たちは完璧に粛清され、完全な反日・反米政府となっていくでしょう。在韓米軍の撤退、米韓同盟の破棄、そしてやがてはウイキペディアに記されているように「赤化統一」されることとなります。チュチェ思想と核によって武装された共産主義国家の出現となります。大韓民国は自由・民主主義を捨てて、文在寅大統領のもと、そのような亡国の道へと進んで行くのでしょうか。隣国に住む者として大いに危惧するところであります。

 

 

 

佐藤正久参議院議員、国会で質問 “習近平氏、なぜ国賓なの?”

 

IMG_4013

 

佐藤正久参議院議員(自民党)が12月3日、国会で香港情勢に関連して「習近平氏の国賓問題」について質疑しました。「香港情勢に米英仏独が声明を出しているが、日本の外務省は声明を出していない。国賓問題があるから遠慮しているのか。人権問題は国賓とは別問題である。またなぜ公賓ではなくて国賓なのか?首脳外交は否定しないが、説明ができていない。四つのトゲ、中国による食品の輸入規制、尖閣、人権問題、日本人拘束がある中で国賓として招ぶことに多くの国民は諸手を挙げ賛成とはならない」と発言しました。もっともなことであります。

米では「香港人権法」が議会で可決されトランプ大統領が署名し香港人権法が成立しました。ところが日本の国会では日本維新の会が提案した「香港情勢に関する決議(案)」の取り扱いについて、自民党から共産党に至るまで全ての政党が及び腰で先送りとなりました。習近平氏の国賓での来日については佐藤正久議員が始めての質疑者です。野党は桜を見る会の追求のみで、心ここにあらずの状態です。

国会議員の資質が問われます。