大阪都構想の必要性について考える(79)。2040年、社会保障費190兆円に膨張。

『政府推計、2040年度   社会保障費190兆円に膨張   』との見出しで、産経新聞が一面で報道。

それによると、「政府は5月21日の経済財政諮問会議で、2040(平成52)年度までの社会保障費の将来推計を初めて公表した。給付費は40年度に190兆円まで増え、18年度(121.3兆円)の1.6倍に達する」という。

「190兆円の内訳は年金72.2兆円、医療68.5兆円、介護25.8兆円、子育て13.1兆円など。各分野の18年度からの変化をGDP比でみると、年金は支給開始年齢の引き上げなどで10.1%から9.3%に抑制されるが、介護は1.9%から3.3%と約1.7倍となる。

一方、国の年金積立金の運用益などを差し引いた40年度の負担額は187.3兆円。このうち80.3兆円は公費、107兆円は保険料で賄われる。公費による負担額は18年度から、GDP比で1.9%分増える。

また保険料を確保するには、健保組合の平均料率を18年度の9.2%から40年度には11.2%に引き上げることが必要。国民健康保険の保険料は月7400円を8400円、75歳以上の後期高齢者医療制度は5800円を8200円、65歳以上の介護保険は5900円を9200円に引き上げなければならない」

との経済財政諮問会議の将来推計を報道しています。さらに深刻な人材不足については、

「医療福祉分野で必要な就業者数は、18年度の823万人が40年度に242万人増の1065万人と推計。就業者数全体は少子高齢化による減少が見込まれ、人材確保は極めて困難になりそうだ」。

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今、注目の共産主義について考える(102)。「中国、全国民監視システムの恐怖」ー石平氏のChina Watchより。

石平氏によれば、

「中国の習近平政権は今、国民全体に対する監視システムの構築を行っている」という。

「例えば、全国の都市部では2千万台以上の監視カメラが設置され、24時間、街中の人々の動きを監視している。そして監視カメラの中には、特殊な人工知能(AI)が内蔵されている。カメラ自体は歩行者や運転中のドライバーの顔をズームアップで捉えるだけでなく、車の色や車種、歩行者の年齢、性別、衣服の色といった詳細を判別することもできる。カメラに内蔵しているAIが衛星利用測位システム(GPS)や顔認証システムを通して当局のまとめた『犯罪者データベース』とつながっているために、街の中である人物を捉えた際、当局の『犯罪者データベース』と一致すれば、GPSを使って居場所を即座に探し出し、警察官が直ちに駆けつけてくる仕組みとなっている。当の警察官たちにも特殊な眼鏡が配備されている。それも顔認定機能を搭載し、当局の『犯罪者データベース』と繋がっているから、警察官がこの眼鏡をかけていると、人混みで映る多くの顔から、『犯罪者データベース』に登録された人の顔をわずか0.1秒で割り出すことができるのだ。このような精密なシステムの監視対象になるのは、もちろん一般的な意味での犯罪者だけではない。中国共産党や政府に対して反抗する人、反政府的デモや街頭での抗議活動を行なう人は皆、このシステムによって監視され、身元が簡単に割り出されてしまうのである」。

「ネットは当然、中国政府が重点的に監視する領域である。ネットユーザーが自分の端末機器から発信する微博(中国版ツイッター)が常に監視されているのはもちろんのことだが、実は日本でも話題になっている中国の消費者用電子決済システムも政府の監視下にある。政府はその気になれば、個人の消費行動までを細かくチェックすることができるのだ。中国政府はさらに、国民個人所持の携帯電話やスマホなどの端末通信機器に政府開発の監視用ソフトのダウンロードを強制するプロジェクトを進めている。監視用ソフトがダウンロードされると、個人所持の携帯やスマホから発信したすべての情報と、それが受け取ったすべての情報が政府の監視システムに筒抜けになる。中国の場合、携帯やスマホの購入・所持は実名制であるから、誰かが自分の携帯やスマホから政府批判のメッセージでも発信していれば、発信した本人の身元が直ちに割り出される。通信機器を使っての政治批判は、これで完全に封じ込められることになるのである」。

「このようにして今後の中国国民は、町を歩いていても、ネットで友人とおしゃべりしていても、電子マネーで支払いをしていても、常に政府によって監視されているのである。もはや人権とか自由とかうんぬんするところではない。国民全員は24時間、常に政府に監視されているという恐怖感と憂鬱の中で生きていくしかない。それはすなわち、習政権が構築しようとしている『新時代中国』の理想的姿なのである」。

産経新聞に載っている石平氏のChina Watchの全文を記入してしまいました。全国民の完全監視、完全支配、SF小説を読んでいるようであります。中国国民は共産主義によって地上の楽園が築けるという共産党の甘言に誘われて、行ってみれば、そこは地上の地獄だった。中華人民共和国の恐るべき実態であります。