進む民共共闘、連合は支持政党を失うのか?

連合の神津会長のインタビュー記事が日本経済新聞に載っていました。その中で民共共闘について「共産党の票がどれほど上乗せされたのかはよく分からない。逆に離れた票も相当あるのでは」「民進党は再び政権の座につくことを視野に置いて欲しい。『民共』と批判を受ける図式は極めてマイナス。国民には目先の選挙目当てに見える。政権をまかせるに足る信頼を回復するどころか余計に遠ざけてしまう」「めざす国家像が違う政党と政策協定を結ぶことなどあり得ない」とインタビューで述べています。さらに記事の中で、連合幹部は『共産票は麻薬みたいなもの。長期的に国民の信頼を失い』、また『組合員の“選挙離れ”に拍車がかかる懸念もある』との幹部の発言を紹介して、記者は「労働者の利益実現をめざす政治運動の発言力をどう確保するか、岐路に立たされている」と締めくくっていました。民進党が共産党との共闘を進めれば、民進党を支持してきた連合はついていけなくなり、ついには民進党を支持することができなくなる。連合として支持政党がなくなれば、組合員の政治離れに拍車がかかる。そうなれば連合は「政治運動の発言力の確保」どころか、組織の衰退に繋がる事態に陥るということでしょう。一方、民進党は「再び政権の座を目指す政党」としての評価を得ることができず、国民の信頼を失ってしまい、やがて衰退していく。民進党と連合は共倒れして、喜ぶのは共産党だけということでしょうか。

連合の神津会長、民進を牽制。左旋回はダメ。

産経新聞より。「民進党最大の支持団体、連合の神津会長は10日の記者会見で、野党間の選挙協力について『民進党が共産党と手を組んで大きく左旋回することを、多くの人が歓迎しているとはとても思えない』と述べ、次期衆院選で共産党との連携を模索する民進党執行部を強く牽制した。・・・・・『国民目線から見て、民進党が共産党と手を携えるのは本当の意味でどう見られるのか。よくよく考える必要がある』と言及した」との記事がありました。もっともなご意見です。しかし、もう手遅れだと思います。なぜならもうすでに、抜け出すことがでにないような関係に陥っているのですから。共産党は党をあげて民進党の候補者を本当に全力、全力で応援してきました。その応援たるや、共産党嫌いで有名であったあの前原誠司衆議院議員ですら共産党の応援を受け感謝するようになったくらいです。ここまで関係が築かれていながら、今さら民進党が共産党と別れると言い出したら、これは大変なことになります。共産党は組織をあげて民進党の議員を調べ上げて、国会議員としての資質を徹底して追求し、政界から追放するでしょう。その最初の被害者は二重国籍問題をかかえる蓮舫代表ということになります。もはや民進党は、人から何を言われても、共産党と運命を共にするしか道はないのです。それとも共産党と別れて茨の道を進んでいく勇気があるでしょうか?神津会長の忠告は遅すぎました。