連合の神津会長のインタビュー記事が日本経済新聞に載っていました。その中で民共共闘について「共産党の票がどれほど上乗せされたのかはよく分からない。逆に離れた票も相当あるのでは」「民進党は再び政権の座につくことを視野に置いて欲しい。『民共』と批判を受ける図式は極めてマイナス。国民には目先の選挙目当てに見える。政権をまかせるに足る信頼を回復するどころか余計に遠ざけてしまう」「めざす国家像が違う政党と政策協定を結ぶことなどあり得ない」とインタビューで述べています。さらに記事の中で、連合幹部は『共産票は麻薬みたいなもの。長期的に国民の信頼を失い』、また『組合員の“選挙離れ”に拍車がかかる懸念もある』との幹部の発言を紹介して、記者は「労働者の利益実現をめざす政治運動の発言力をどう確保するか、岐路に立たされている」と締めくくっていました。民進党が共産党との共闘を進めれば、民進党を支持してきた連合はついていけなくなり、ついには民進党を支持することができなくなる。連合として支持政党がなくなれば、組合員の政治離れに拍車がかかる。そうなれば連合は「政治運動の発言力の確保」どころか、組織の衰退に繋がる事態に陥るということでしょう。一方、民進党は「再び政権の座を目指す政党」としての評価を得ることができず、国民の信頼を失ってしまい、やがて衰退していく。民進党と連合は共倒れして、喜ぶのは共産党だけということでしょうか。