柳本(自民党)マニフェストを検証する(8)

☆柳本氏のマニフェスト変更は、逃げの準備?

産経新聞によれば、「府立大を市立大に統合するとしていた旧版から『統合』の2文字を削除」した。「統合形態は大阪会議で議論する。財政規模が大きい市立大を軸に考えるのは同じだ」という。なんのために『統合』の2文字を削除したのだろうか。府知事候補の栗原氏の理解が得られず、「話し合う」という表現で許してもらった。また「市立大を軸に」ということで、最初の公約との整合性をかろうじて保てたというところでしょう。柳本・栗原の府・市(ふし)あわせ、不幸せの始まりと言えるでしょう。話し合いで解決したのではなく、玉虫色決着ということでしょう。さらに「地下鉄民営化では、事業移管先の市100%出資会社の経営に『私鉄各社の協力・参画を得る』とした旧版の記述を削除。理由について『協力・参画の形態が現時点で見通せないからだ』と話した」との記事。しかし、本当の理由は、民営化に反対だから、私鉄各社の協力は必要ないというところでしょう。逃げてはいけませんよ、柳本さん。

柳本(自民党)マニフェストを検証する(7)

☆「財政のさらなる健全化、中期見通しよりも、はやいペースで市債残高を削減」との公約について。

その方法が全く記されていない。中身のない公約としか言いようがない。しかも、今までの自民党と柳本氏はほぼすべての改革案件に反対してきた。地下鉄の民営化に反対。水道事業の府下一元化に反対し、民営化にも反対。港湾事業の見直しにも反対。橋下市長の市政改革案にもことごとく反対。議員報酬の3割削減にも反対。議員定数の削減にも反対。最低限の議員定数逆転現象解消にも反対。府・市の二重行政解消にも、二重行政はないといって反対。府・市の二重行政を解消すれば10年間で2700億円もの収支改善ができるにもかかわらず反対するばかり。議会では市長と議論することさえ避けてきた。議会人としては失格。さらに、今回の柳本マニフェストでは、税金バラマキのオンパレード。結局、財政の健全化について全くやる気がない「やるやる詐欺」としか言いようがない。もしあるなら健全化計画を示しなさい。