日韓問題について考える(12)。李栄薫氏「強制連行説と性奴隷説は日本で作られた」。

スポーツ報知の11月21日配信の「『反日種族主義』著者、李氏が講演『今日の韓国人の歴史的感覚は朝鮮王朝の臣民そのもの』」より引用。この中で、

「この本の中で、韓国、日本の研究者と運動団体を批判しました。元慰安婦の定かでない証言に基づき、慰安婦の存在と全体像を過度に一般化する誤謬を犯しました。研究者、運動団体の責任は重く、彼らはまるで『歴史の裁判官』のように振舞ってきました。皮肉にも、強制連行説と性奴隷説は日本で作られたものです。ある歴史学者は性奴隷説を提起して、韓国の研究者や運動団体を鼓舞しました。それは歴史学の本文を超えた高度に政治化した言説でした。徴用工問題も韓国人の種族主義的な視点から提起されたものです。今日の韓国人は自分たちの近代文明がどこから、どのように生まれてきたかを知りません。歴史的感覚は朝鮮王朝の臣民そのものです。安倍総理と彼の支持勢力を『極右ファシスト』と罵倒するのが、普通の韓国人の日常言語です」と李栄薫氏は述べておれれます。

これらの話を聞きますと、多くの韓国人の中に沈潜する反日種族主義という精神世界と、日本人の左翼学者や運動団体、そして朝日新聞をはじめとした左翼マスコミ、これらが融合して「強制連行説」「性奴隷制説」が確立して行ったということのようです。「強制連行説と性奴隷説は日本で作られた」という李栄薫氏の指摘を受け、改めて日韓関係悪化の背景にこのような事情があったことを思い知らされました。また強制連行説や性奴隷説が海外にまで拡散していったことを考えると、大阪市も慰安婦像の問題でサンフランシスコ市との姉妹都市関係が破綻したことを考えると、痛恨の極みであります。

李氏は「韓日両国は東アジアにおける自由民主主義の防塁です。この民主主義が朝鮮半島の北側に進み、大陸まで拡散することを望みます。歴史的課題のため、互いに信頼・協力する必要があります。この本が国際的連帯を強化するのに、ほんの少しでも役に立てればこれ以上の喜びはありません」と結んでいました。李氏の『反日種族主義』執筆の思いに深く共感するものです。

日韓問題について考える(11)。『反日種族主義』に思う。

スポーツ報知、11月21日に配信された「『反日種族主義』著書、李氏が講演『今日の韓国人の歴史的感覚は朝鮮王朝の臣民そのもの』」と題する記事より引用。

「韓日両国は東アジアにおける自由民主主義の防塁です。この民主主義が朝鮮半島の北側に進み、大陸まで拡散することを望みます。歴史的課題のため、互いに信頼・協力する必要があります。この本が国際的連帯を強化するのに、ほんの少しでも役に立てればこれ以上の喜びはありません」

「韓国も建国70年余りで大きな危機を迎えています。自由民主主義の体制は解体されるかもしれません」「韓国人の危機の根源は我々の中に沈潜している野蛮な種族主義であると告発しました」

「私と同僚の研究者の5人が書き、7月に出版した『反日種族主義』は韓国現代文明に沈潜している『原始』や野蛮を批判したものです」「個人、自由、競争、開放という先進的な文明要素を抑圧し、駆逐しようとする集団的、閉鎖的、規制的な共同体主義が病気の原因です」と。

韓国の危機の根源は「反日種族主義」にあるとして、「反日種族主義」を克服するため『反日種族主義』という本を執筆されたと、その意図について李栄薫氏は述べています。「韓国人の中に沈潜している野蛮な種族主義」「反日種族主義」という理屈抜きの敵対的な反日感情が、嘘の歴史認識、嘘の言論、嘘の政治、さらには嘘の裁判を生み出すようになったという。そして反日種族主義は、事実ではない創作された白頭山神話を醸成し、今や「白頭山神話は韓国人ならば逆らいきれない強烈な支配力で、韓国人全てを魅了し押さえつけている」と述べています。このような韓国社会を覆う「野蛮な種族主義」「反日種族主義」によって「韓国の自由民主主義体制が壊されるかも知れない」という。この危機意識から執筆されたということのようです。

私もこの本が「国際的連帯」を取り戻すことに寄与することを切に願うものです。