歴史戦に自民は鈍感!(産経新聞)。

「『サンフランシスコは失敗だった。こういうことはしっかり防いでいかないといけない』安倍晋三首相は4日、党外交再生戦略会議のメンバーと官邸で面会した際、怒気を含ませながらこう語った。怒りの矛先は外務省に向いていたが、後手に回ったのは党も同じだった」。12月15日付産経新聞にはこのように書かれていた。「日本の名誉や国益を守るのは与党の重大な責務だ。仕掛けられた『歴史戦』に立ち向かう戦略の再考が迫られる」と指摘しています。

大阪市議会においてはサンフランシスコ市と姉妹都市関係にあり、まさに当事者であり、「対応の遅れ」や「歴史戦に自民鈍感」との指摘は甘んじて受けなければならないと思います。今年の5月と9月にサンフランシスコ市に対し慰安婦像や碑文の設置の再考を求める決議案を維新から提案しましたが、自民党、公明党の反対で、2回とも否決されました。議会としての意思をサンフランシスコ市に伝えることができなかったのは、返す返す残念であります。12月になって、サンフランシスコ市の公有化が正式に決まった後になって、自民党と公明党は、慰安婦像設置に反対の決議案を出してきました。遅きに失したと言えます。まさしくあとの祭りです。

「韓国国会は毎年8月14日を元慰安婦をたたえる記念日とする法案を可決した。カナダでは『南京大虐殺記念日』を制定する動きが広がり、慰安婦像は韓国に限らず米国やカナダ、フィリピンなどでも増えている。日本に対する誤解や悪意を払拭するためにも、自民党は具体的な戦略と気概を備える必要がある。与党ボケは許されない」と産経新聞は締めくくっています。

大阪市はサンフランシスコ市との姉妹都市提携解消を正式に決定しました。

大阪市は平成29年12月13日、市幹部(市長及び3副市長)による会議の結果、サンフランシスコ市との姉妹都市提携解消を決定しました。

大阪市政策企画室からは次のような報告がありました。

「【方針】

1.サンフランシスコ市との姉妹都市提携を解消する。ただし、エドウイン・M・リー市長の急逝を受け、解消の時期は、公選新市長の着任後とする。

2.サンフランシスコ市への連絡については、公選新市長に対して公開書簡の送付をもって行う。

3.サンフランシスコ市との姉妹都市提携に基づく交流事業に対しては、今後は、公費の投入は行わない。但し、交付決定済のものは除く。

【理由】

サンフランシスコ市が、歴史研究者の間でも議論がわかれ、日本国政府の見解と異なる慰安婦の数、旧日本軍の関与の度合い、被害者の規模など不確かで一方的な主張を、あたかも歴史的事実として記した碑文とともに慰安婦像を、市有地に、市の意思として設置したことにより、強固な信頼関係に基づくべき姉妹都市関係が根本から崩れる事態に至ったため。」

という内容です。