共産党との共闘は共産党独裁国家への一里塚(5)

日本共産党綱領のなかの「社会主義、共産主義と人類歴史の展望」という項目を見ますと、「日本共産党は、・・当面アメリカ帝国主義と日本独占資本の支配とたたかい、真の独立と民主主義を達成する人民革命の勝利のためにたたかうものである」と明記されています。人民革命によって、資本主義を倒し、社会主義社会を打ち立て、やがて共産主義社会を実現する。これが共産主義者から見た人類歴史の展望であり、彼らの政治的活動の最終目標は革命を通じた共産主義社会の実現ということであります。この目的を達成するためには、いかなる手段も許容されるというのが共産主義者の価値観であります。時と場合によっては平和を主張したり、あるいは暴力を伴う革命も辞さないということであります。戦後の一時期は、日本共産党は「愛される共産党」を標榜し平和の政党を装いましたが、朝鮮動乱が勃発するやコミンテルンの指示により暴力革命路線に転換し実際に暴力を実行した時期がありました。彼らの言う民主主義革命というのは綱領によれば「労働者階級の権力の確立」「大手企業の手にある生産手段の社会化」「社会主義的計画経済」「社会主義社会は共産主義社会の第一段階で」人類歴史の新しい発展段階として賞賛する「能力に応じて働き、必要に応じて受け取る社会」、共産主義社会の実現とあります。彼らの言う人民革命、民主主義革命というのは、実は民主主義とは全く正反対の労働者階級の独裁、つまり労働者階級の前衛としての日本共産党の独裁を意味しているのです。その独裁のもとで、生産手段が強制的に取り上げられ、計画経済、配給社会、共産党と共産党員を頂点とする新しい階級社会を実現しようということであります。日本共産党が革命政党であることは昔も今も変わっていません。民進党もこのことは分かっているのに、当選ファーストで共産党票欲しさに共産党と連携するという。このことは大阪での自民党と共産党の自共連携と同じく亡国への第一歩となるものです。