今、注目の共産党について考える(11)日本共産党の日本人民共和国憲法草案

日本共産党の日本人民共和国憲法草案では軍事・防衛について全く触れていなのですが、興味深い話が産経新聞出版の「日本共産党研究」に書かれていました。日本共産党の大幹部であった野坂参三が、現在の日本国憲法の成立時に、日本国憲法について衆議院で質問した内容が紹介されていました。「野坂は質問でこう訴えた。『戦争の放棄ということが書かれてあるが、戦争には我々の考えでは2つの種類の戦争がある。2つの性質の戦争がある。一つは正しくない不正の戦争だ。・・・同時に侵略された国が自国を守るための戦争は、我々は正しい戦争と言って差し支えないと思う。この憲法草案に戦争一般放棄という形でなしに、我々はこれを侵略戦争の放棄、こうするのがもっと的確ではないか。この問題について我々共産党はこういう風に主張してる』。侵略戦争は論外だと主張する一方、自衛のための戦争の権利まで放棄する必要はないということを切々と訴え、憲法9条に反対した」と書かれています。戦争には正しい戦争と不正の戦争の2種類あって、正しい戦争は放棄する必要がないと言っています。共産党が考えて正しい戦争だと思えば戦争できるということです。驚くべき発言であります。共産党の本音が出たということでしょう。この野坂参三については「1922年の共産党創設に参加した野坂参三は1992年、100歳のと時に除名された。先の大戦中は弾圧を避けてソ連や中国などに逃れ、終戦後の1946年1月に帰国。戦後初となった同年4月の衆院選に当選し、後に1958年〜82年まで約24年間も共産党議長を務めた大物中の大物だ」と紹介してます。