橋下氏の小池塾の講師辞退について思う。

事情があって辞退されたとのことであります。大阪で橋下氏が実際に行ってきた府政・市政に関する改革を、これから 政治を志そうとする人たちに勉強してもらえる絶好のチャンスであったので残念であります。このような事態を招いた関係者には猛省を促したいと思います。それと小池塾の講師については、小池知事ご自身が判断され依頼されたらどうでしょうか?塾生の中から今後、地方議員や国会議員に志してもらって、東京だけでなく、日本の政治を本当に変える人材を育てる、これが小池塾を始められた趣旨だと理解しております。だとすれば当然小池さんご自身が講師についても関与されるべきだと思います。他人任せではないと思いますが、もし講師の決定という小池塾を運営する上での重要事項を誰かに任せているというのであれば、大げさに言えば、今までの東京都政と同じと言われてもしかたがありません。塾生を育てる、人材をつくる、ということが小池さんにとって重要な政策だと思いましたので、一言。

進む民共共闘、連合は支持政党を失うのか?

連合の神津会長のインタビュー記事が日本経済新聞に載っていました。その中で民共共闘について「共産党の票がどれほど上乗せされたのかはよく分からない。逆に離れた票も相当あるのでは」「民進党は再び政権の座につくことを視野に置いて欲しい。『民共』と批判を受ける図式は極めてマイナス。国民には目先の選挙目当てに見える。政権をまかせるに足る信頼を回復するどころか余計に遠ざけてしまう」「めざす国家像が違う政党と政策協定を結ぶことなどあり得ない」とインタビューで述べています。さらに記事の中で、連合幹部は『共産票は麻薬みたいなもの。長期的に国民の信頼を失い』、また『組合員の“選挙離れ”に拍車がかかる懸念もある』との幹部の発言を紹介して、記者は「労働者の利益実現をめざす政治運動の発言力をどう確保するか、岐路に立たされている」と締めくくっていました。民進党が共産党との共闘を進めれば、民進党を支持してきた連合はついていけなくなり、ついには民進党を支持することができなくなる。連合として支持政党がなくなれば、組合員の政治離れに拍車がかかる。そうなれば連合は「政治運動の発言力の確保」どころか、組織の衰退に繋がる事態に陥るということでしょう。一方、民進党は「再び政権の座を目指す政党」としての評価を得ることができず、国民の信頼を失ってしまい、やがて衰退していく。民進党と連合は共倒れして、喜ぶのは共産党だけということでしょうか。