大阪の都市制度改革の必要性について、前橋下大阪市長の言より。(1)

大阪市が現在有する基礎的自治体としての根本的な課題について、「市長になりまして感じるところは、これは大変な仕事だと。・・・260万人の大都市大阪ということになりますと、人口規模で広島県や京都府と同じ。その京都府や広島県の知事が市町村長の業務まで全部引き受けてやっているというようなことが、この大阪市長の職でありまして、これは仕事の役割分担をやらなければ、とてもじゃありませんが仕事などできません。単なるお飾り市長として地域行事の挨拶ばっかりするような市長であれば、まあそれでも務まるんでしょうけれども、本気で市長の業務をやろうと思えば、これは知事の仕事と市町村長の仕事ということを分けなければ、とてもじゃありませんが、市長の仕事などできません」(平成24年1月)と述べています。今出来る区役所改革が必要ということになりますが、「・・住民自治の盛り上げという御指摘なんですが、この点は一番僕が意識しているところでありまして、区長を局長よりも格上げするということで、これは今までの区役所改革の考え方から抜本的に発想を転換しています。区役所にどういう仕事を渡すのかということではなくて、区長にも決定権を渡すという発想です。・・・このような区長が誕生しますと、住民の皆さんは区長に集まってきます。区長に決定権があるということになれば、自分たちで決められるんだということになります」(平成24年1月)。このことが区CM制度の始まりとなっていきます。

森友問題。国会の右往左往、党利党略に思う。

籠池氏について極めて遺憾に思います。まず、天皇陛下が塚本幼稚園にご訪問されたという事が、塚本幼稚園のホームペイジに掲載されていたということを聞いて驚いています。今日の証人喚問で、それが虚偽であるとわかりました。ホームページに掲載するには籠池理事長の承認なくしてありえない事を考えると、理事長は計り知れない嘘を父兄、市民、府民に意図的についた事になります。また、名門中学校への推薦入学について、ある人のリップサービを真に受けて、父兄に偽りの情報を流布したという証言がありました。当該中学校に確認も取らずに思い込みで、入学に当たっての重要事項であるにもかかわらず、あたかも事実であるかのように掲載するということは、常識ではありえないことであります。しかし、このリップサービスについても虚偽発言であると言われています。そうであるならば、全くのでっち上げという事になります。また安倍晋三首相が塚本幼稚園を訪問したという籠池理事長の雑誌での発言も、掲載した雑誌がかってに虚偽の事実を掲載したとの発言でありました。雑誌が意図的に虚偽の事実を掲載したとは常識では考えられないことであります。雑誌社にとっては何の利益にもなりませんから。また無断で、承諾を得ることなく安倍晋三小学校という名称を使って、相当の期間、寄付集めをしていたことも分かりました。本人は一瞬だけと言っていましたが。真実を語らない籠池氏という印象しか残りません。この証人喚問で感じたのは、事実と虚偽をつなぎ合わせてもう一つの真実を必死に作り出そうとする彼の思惑です。しかし、彼の発言をすべて真実であるかのように受け止めて、右往左往する野党国会議員 の姿も浮き彫りになりました。国会議員としての資質が疑われますが、資質というよりも、むしろ党利党略を最優先する国会議員の醜さを露わにしたと言えるでしょう。ただ、時間があまりにも短く、真相究明のためには再度の証人喚問が必要であります。