「北京五輪への友好的な協力をつい最近、中国側に伝えた林氏がいまや日本の外相とは、米国側でも気にかかることだろう」(古森義久)

産経新聞11月23日の「経度緯度」に古森義久氏の『日中友好議連 米が警戒』と題する記事が掲載されていました。

日中友好協会(会長: 丹羽宇一郎)、日中文化交流協会(代表: 黒井千次)、日本国際貿易促進協会(会長: 河野洋平)、日中友好議員連盟(会長: 小渕優子)、日中経済協会(会長: 宗岡正二)、日中協会(会長: 野田毅)、日中友好会館(会長代行: 宮本雄二)の7団体への懸念が米国側から示されたという。同記事によれば、

最も具体的な指摘はワシントンの研究機関「ジェームスタウン財団」が2019年6月に発表した「日本での中国共産党の影響力作戦の調査」と題する報告書だった。同報告書は日中友好議員連盟の名称を明記して、それら友好団体が中国共産党の統一戦線工作部などの対日政治工作に利用されることが多い、と警告していた。

米国の国防総省国防情報局が2019年1月に作成した「中国の軍事力」と題する調査報告書も日中友好団体の役割への警告を発していた。中国人民解放軍が日本に対する「政治闘争」のために「日中友好7団体」を利用することがあると述べたのだ。

今年1月に行われた日中友好7団体と中国の駐日大使とのビデオ会議で、

しかも林氏は他の友好団体の代表とともに以下の言葉を述べたというのだ。「北京五輪に協力し、両国の世論基盤を改善して、友好事業を絶えず新たに発展させ、良好な雰囲気で22年の日中国交正常化50周年を迎えたい」。まさに中国への全面協力の言辞なのである。

北京五輪への友好的な協力をつい最近、中国側に伝えた林氏がいまや日本の外相とは、米国側でも気にかかることだろう。

中国共産一党支配の中国と異常なほどに”友好”に走る人たち、背景に何があるのだろうか?

アメリカで何が起きているのか?(21)。ギャラップ調査、バイデン大統領の支持率42%。

・11月9日の CNN世論調査(CNN報道)

米国民の過半数、「バイデン氏は最重要問題に注意を払っていない」

2022年米中間選挙を1年後に控える中、バイデン大統領は国の最も重要な問題に十分な注意を払っていないと考える米国民が58%に上ることが分かった。CNNの委託を受けた世論調査会社SSRSによる新たな調査で明らかになった。回答者の過半数はバイデン氏の大統領としての仕事ぶりを支持しないと答えている。

・10月26日のギャラップ調査(CNN報道)

バイデン米大統領、就任9ヶ月時の支持率は42%、歴代ワースト2位

就任から約9ヶ月が過ぎたバイデン米大統領の支持率は42%と、この時期としては歴代大統領のワースト2位に位置していることが、米ギャラップ社の世論調査で分かった。・・・バイデン氏の仕事ぶりは、今年6月の調査で56%に支持されていたが、この数字は8月に49%、9月には43%まで下がった。支持率低下の要因としては、混乱を極めたアフガニスタンからの米軍撤退、新型コロナウイルスのデルタ変異株による感染拡大、現在も続くサプライチェーンの停滞、民主党の政策をめぐる議会の膠着が挙げられる。