中国共産党政府との関係を見直そう(103)。「戦後」の世界について考える。新型肺炎、待たれる第三者機関による解明。

 安倍首相は5月25日の記者会見で「現在、米国と中国の間で、新型コロナウイルスの発生源をめぐり、激しい議論が行われている。日本の立場は『ウイルスが中国から世界に広がった』のは事実だと考えている」と述べました。

真っ当な見解であります。これまでの日本を含めた世界の新型コロナウイルスに関する報道について調べてみました。中国・武漢が新型コロナウイルスの震源地であることは間違いのない事実であります。以下ほんの一部ですが新型コロナウイルスを扱った報道記事を紹介します。

2020年1月6日 、【香港】武漢で肺炎患者増、香港政府が対応発表  LEADERS online 

2020年1月7日  、中国 で謎のウイルス性肺炎が流行、SARSでないなら何か?Mystery Viral Infection in China Has Experts Baffled As SARS Ruled Out【News week web 版】。習近平氏が政治局常務委員会会議で「ウイルス事態を予防統制するために努力せよ」と指示を出していた。ー中国共産党機関紙『求是』

2020年1月9日  、【時事通信】新型コロナウイルス検出 原因不明肺炎で中国

2020年1月21日 、新型肺炎パンデミックの脅威、真の懸念は中国の秘密主義【News week 】

2020年1月22日、中国の国営新華社通信はサイト記事でWuhan virus 』(武漢ウイルス)と報道した。ー産経新聞4月7日

2020年1月27日、武漢市長「権限なしに情報公開できぬ」政府の責任示唆ー朝日新聞

2020年1月31日 、新型ウイルス「中国が秘密開発した生物兵器」トンデモ説が駆け巡った一部始終【ビジネスインサイダー】

2020年2月5日、感染源コウモリか、中国チーム発表ー読売新聞

2020年2月6日、中国、強権で危機封じ、公表されているだけで400人以上の地方政府幹部らが処分されている。ー産経新聞

2020年2月14日、湖北省トップ、武漢市トップ解任される。ー日本経済新聞

2020年2月27日、「新型肺炎発生源はどこだ、中国政府系機関『海鮮市場ではない』」、去年11月下旬には人から人感染が始まっていた可能性があると指摘ー産経新聞

 2020年2月29日、「新型コロナウイルス、武漢最初の患者“海鮮市場には行っていない”」ーTBS NEWS

 中国、発生初期に隠蔽   人から人感染も虚偽報告ー産経新聞

2020年3月1日、武漢ウイルス、中国の肖教授「コロナ、武漢市場近くの実験室から流出」ー中央日報

2020年3月2日、武漢ウイルス、早期に警告しようとして口止めされた中国人医師、何故だ。ーNEWS JAPAN

2020年3月3日 、CORONAVIRUS 最大の脅威は中国政府の隠蔽工作【News week】。中国当局の新型コロナウイルスへの対応に国内から批判の声が高まる中、湖北省武漢市で実態を取材してきたフリーの中国人記者が相次いで拘束された。習近平指導部を批判した学者らも軟禁されるなど、体制の動揺を警戒する中国当局は言論弾圧を強化している。ー産経新聞

2020年3月19日、トランプ大統領は記者会見で「中国が適切な対応をしていれば『感染を発生場所だけに封じ込めることができていたはずだ。中国の隠蔽で世界は非常に大きな代償を支払っている』と痛烈に批判した。トランプ大統領はツイッターで「中国ウイルス」と名指ししているー産経新聞

2020年3月24、日米下院の超党派議員は、中国政府がウイルス発生当時の初動体制を誤ったせいで全世界に感染を拡大させ、多数の死者を出したとして非難する決議案を提出ー産経新聞

 2020年3月28日 、中国動態  情報統制の裏で迅速対応も  新型肺炎で中国が二重基準小原凡司【週間東洋経済】

2020年4月 、 中国・武漢から始まった新型コロナウイルス感染症の世界的流行  小澤祥司【科学Apr.2020Vol.90 No 4 】

2020年4月  、習近平「恐怖支配」が招いた感染爆発 城山英巳 (特集「新型肺炎」中国と日本の大罪)【文芸春秋2020.4】

2020年4月 、なぜ中国がいつも「感染源」なのか  喜田宏【同上】

2020年4月  、日本を代表する・元国際公務員が明かす  なぜ中国より?WHOの正体  赤阪清隆(特集21世紀の危機?拡大する新型肺炎)【中央公論2020.4】

2020年4月 、 感染爆発!新型ウイルスに漏洩説  感染源として閉鎖された生鮮食品市場の近くに、なんと中国国立武漢ウイルス研究所がある  堤堯【リベラルタイ2020.4】

2020年4月11日 、 台湾12月末にWHOに送った文書公表“武漢で非定型肺炎”【NHK NEWS WEB】

2020年4月15日、ドイツの大衆紙「ビルト」は4月15日付紙面で中国に対し、ドイツの被害に対する賠償金を要求。ービルト

2020年4月16日  、米で武漢研究所への疑念浮上  新型コロナ発生源めぐり【時事通信】

日韓問題について考える(32)。「慰安婦問題」の真実。韓国の識者はどのように考えているのだろうか。

挺対協の主張に根拠はあるのか?

李承晩TV「韓日関係が破綻するまで」(朱益鐘氏)より。

挺対協(今は正義連と名乗っています)の主張は2つあります。

「挺対協は慰安婦を『国家公権力が暴力をもって強制した性奴隷』と定義しています。2つの側面がありますが、まず、動員方式です。婦女子を強制連行したというのがそれであります。次は、慰安所での生活ですが、慰安所に監禁されて、慰安婦の生活、即ち性的慰安を提供しなければならない、慰安婦生活を強いられたというのが他の側面です。これら2つの側面で、慰安婦を性奴隷と見ているのです」

しかし、事実はどうだったのでしょうか。

一つ目の、いわゆる“強制連行説”  について

ー強制連行説を否定ー

しかし、実際は、日本政府や日本軍が徴兵または徴用のように強制的に連れて行ったのではありませんでした。日本軍と日本政府は、確かに、その動員過程に関与しましたが、それは日本軍が慰安所の業者を選定し、その業者から委任を受けた募集業者が、朝鮮の婦女子を連れて日本軍駐屯地まで、例えば中国や東南アジアの駐屯地まで旅行する過程において、日本の官憲が例えば旅行証明書の発行などの便宜を提供するような、あくまでもその程度であって、日本の公権力が強制的に特定の婦女子を慰安婦として強制連行したのではありません。慰安婦の証言録を検討すると、極貧家庭の娘が良い仕事があるという言葉に唆されて、募集業者について行ったり、同様の理由で親が前借金を受け取って、娘を募集業者に渡したり、あるいは 極貧家庭の娘が親戚の家や他人の家に送られ、預婦や女中として生活した後、そこから、募集業者に渡されたり、などの場合が殆どです」。

「極貧家庭の娘が前借金を受け取った親や身内などの決定に従って仕方なく、宿命と思って募集業者について行くか、または、家庭からも離れさせられた、一人ぽっちになった、婦女子たちが行くところがなくて募集業者について行ったケースが殆どです」。

次にいわゆる“性奴隷説”について、

ー“性奴隷”ではなく“性労働者”とみるのが正しいー

「シンガポールで、慰安所の管理人を務めた朴治根という人物の日記があります。・・・1944年の日記の中で、離れた慰安婦を調べると、慰安所にいた20人程度の慰安婦中15人が、1年の間に4分の3が離れましたが、慰安所の経営悪化のためではありませんでした。慰安所は、このように、慰安婦が頻繁に離れ、また欠員ができたら新しく埋められるような、非常に流動性の高いところでした。つまり、契約期間が満了したり、慰安婦が目標にしていた金額を稼げたり、あるいは前借金の債務を清算したら、朝鮮に帰るか、または他の慰安所に移るかのようなことが頻繁にありました。この日記は、毎日記録されたものなので、約半世紀後に行われた証言より、もっと正確な情報が含まれていると私は思います」。

「最初は債務に縛られていましたが、前借金を償還したら、朝鮮に帰るか、他のところに移ることができたという点で、慰安婦は“性奴隷というよりは、“性労働者と見るのが正しいです。それでも、債務に縛られていた間は、望まない性的義務を提供しなければならないから、日本軍慰安婦制を性奴隷と言うなら、植民地朝鮮の公娼制も性奴隷と言うべきですし、また、解放後の韓国軍慰安婦と米軍慰安婦、民間慰安婦も、みな、性奴隷と呼ばなければなりません。李栄薫先生もお話しされましたが、今からそんなに遠くない2003年、群山市の私娼街で売春婦たちが、監禁されていましたが、火災により、12人が焼死した事件もありました。従って、日本軍慰安婦だけ切り離して、性奴隷と批判できる根拠がありません」と。

朱益鐘氏は、挺対協が主張する慰安婦の“強制連行説”と“性奴隷説”について、以上のような見解を示しておられます。