国会質疑から見える日本の姿(6) 選択的夫婦別姓制度の課題について
令和7年2月26日の産経新聞は、衆議院予算委員会で行われた自民党の山下貴司議員の質疑を紹介しています。要点は、
(1)山下氏は「親の一方は必ず子と別姓になる。子も別々の姓が使えるので、親子、兄弟姉妹で姓がバラバラという事態が発生する。別姓を選択すれば家族姓は使えない。旧姓も家族姓も使いたいというニーズには対応していない」と述べた。
(2)野党案では子が生まれるたびに夫婦が子の姓を決めるとしているが、山下氏は「夫婦仲がよければよいが、紛争があり決まらなければ、子の姓は決まらないままだ。何年も『氏なし子』ができることもあり得る」と問題視した。
(3)山下氏は「別姓になると、戸籍筆頭者は誰なのか。生年月日で決めるのか、あいうえお順で決めるのか。そうなるとシステムの大改正になる。それにとどまらず、戸籍を個人ごとに分解するということにもなりかねない」と懸念を表明。
(4)旧姓に戻す選択を遡及的に認める野党案の内容に関しても、山下氏は「国民的議論はまだだ」と述べた。
以上のように選択的夫婦別姓制度の問題点を指摘しています。同感です。イデオロギーでは国民は幸せにはなれませんよね。
石破首相は
「二者択一ではないと思っている。我が党の中でもいろいろな議論がある。数学みたいにきちんと答えが出るわけではない。それぞれの価値観もある」と述べたという。