産経抄が語る「立憲民主党の正体」とは。

1月11日の産経抄を拝見しました。

立憲民主党の安住淳国対委員長は8日、「こんななかで派遣するという感覚はちょっと信じられない」と記者会見で強調したという。中東への自衛隊の派遣問題です。

産経抄は「こんななかで」「なぜ非武装の民間タンカーがアラビア海を運行するのはよくて、不測の事態への対応能力が高い自衛隊はいけないのか」と疑問を投げかけています。

さらに平成27年3月の衆院予算委員会での枝野幸男代表は「中東からの石油が止まった場合について、こんな発言をしていた。『いろいろな混乱が生じるけれども、国民の生命がたくさん失われるという事態とは違う』」との枝野氏の国会での議論を紹介し、

「立憲民主党は『原発ゼロ』政策を掲げている。原発が稼働しておらず、石油もほとんど入ってこなくなった日本が、国民の生命をちゃんと守れるとは考えにくい」と厳しく指摘しています。

原油輸入経路の安全確保には無関心で原発ゼロ政策、このような立憲民主党の政策では、産経抄が言われるように国民の生命と安全を守ることはできません。日本は原油の9割近くを中東に依存しており、電力の8割を火力発電が占めています。イラン沖ホルムズ海峡では1日約10隻の日本タンカーが往来しています。もっと現実的に政治に取り組まないと、我々は空想家に政治を委ねているわけではありません。反対ならばきっちりと対案を出して議論しなければ、もはや政治とは言えません。対案を出しなさい。

しかし、産経抄は最後に「もっとも立憲民主党では、最高顧問を務める菅直人元首相がかねて『昔はおじいさんは山に柴刈りに行き、おばあさんは川に洗濯に行く、全て再生可能な自然エネルギーだった』と主張している。それが彼らの理想なのであれば何をか言わんや」と締めくくっています。批判はすれど対案がない。無責任もいいとこですね。呆れてものが言えませんね。

 

日韓問題について考える(21)。驚くべき「地上の楽園」(2)ー『私が見た金王朝』よりー

『第3章「地上の楽園」の真実』より。

【「人民班」という隣組】

「金ハソク氏は、人民班の二番目に重要な課題に若者の教育を挙げている。若者の教育が特に重要視されるのは『未来の革命家の養成にかかる』からである。彼によれば、『幼稚園や学校以外でも、子供は偉大なる首領様と親愛なる指導者を深く敬愛し、身を挺して護る』ために、家庭でも教育されねばならない」

「人民班の班長派学校とたえず接触を保ち、生徒と両親の学習の結果に関心をいだかねばならない」

「この教育活動の主な内容は、『首領様とその後継者の偉大さ』と『重要な共産主義的道徳心』と、彼らの『人民に対する配慮』を詠った詩や歌を暗唱させることである」

「要するに子供たちは学校から帰宅しても自由な時間はない。教育の他にも様々な『積善運動』に動員されるからだ。当局の指示で青年団体や少年団体のこうした善行キャンペーンが全国規模で繰り広げられる。この運動では子供達は兎の養殖やくず鉄回収、植栽の手入れといった作業にかり出される。青年新聞『労働青年』は、少年団(13歳未満のすべての子どもがメンバーとされている)の『かわいいメンバー』が食用肉の兎を何匹、皮を何枚国家に納めたかを定期的に報道している」

「人民班の三番目の課題は、居住地の衛生・清掃作業である。人民班は住宅などの建物の小修理や、住宅に入り口、階段室、内庭、住宅前の歩道や車道の割り当て区域、指定された市域の清掃・秩序維持を独力で行わなねばならない」

「市全体のために労力を提供するのも人民班に課せられた義務のひとつである。人民班は春の種まきや秋の収穫時には農村に人を派遣しなければならない」

「大規模な公共建築物は、建設業者の労働の成果でもあるが、ガイドが強調してやまない記録的な工期の短縮は、仕事を終えた後、夜遅くまで建設現場で働いた何万人もの市民の連日連夜の労働なくしては考えられまい。この光景は私も目撃している」

「市民が建設工事や環境美化作業に参加することは、金日成が打ち出した、首都を『典型的な社会主義の都』、『政治、経済、文化のあらゆる面においてすべての国の模範』たらしめる、という課題からして重要な意義をおびている。この『特別な秩序』を乱したり、不幸にして障害沙汰を起こして、『社会主義的楽園』、『模範秩序』の体面を汚した者は、当局によって『地方へ追放』されることになっているが、それも裁判所の決定によるものではなく行政措置によって行われる」

「1981年に打ち出された『大衆運動』としての畜産振興方針によって、余暇を農作業に捧げることが義務づけられるようになった。・・・すべての住民が義務づけられ、世帯につき年に豚二頭、鶏5羽を育てねばならない」

・子供の教育目標が「偉大なる首領様と親愛なる指導者を深く敬愛し、身を挺して護る」ことだという。また本人の仕事以外にも清掃や建設事業に動員されたり、自宅では豚や鶏を育てなければならないという。違反すれば当局の判断によって「地方へ追放」、つまり強制収容所送りだという。「地上の楽園」の実態は「兵舎」どころか『地上の地獄』としか表現のしようがありません。