(4)世界の声に耳を傾けよう。日本は本当にこれでいいのか?米国元国務長官マイク・ポンペイオ氏は日本政府による世界平和家庭連合(旧統一教会)解散請求をどのように見ているのだろうか。

元米国国務長官マイク・ポンペイオ氏は昨年行われたIRFサミット(国際宗教自由サミット)に次のようなメッセージを送っています。

信仰というものはどんなに政府が抑圧しても、抑えきれるものではない。どんな暴君の命令でも打ち砕かれることはない。また、共産党の迫害にも屈しない。宗教の自由を否定する政府は、破滅する宿命にある。だからこそ中国共産党は信仰を持つ人々を憎み、恐れるのである。中国共産党は、どんなに頑張っても、決して信仰ある人々に力を振るうことはできない。

とはいえ、我々も日々ともに闘わなければならない。明らかな脅威を前に、この基本的な人権を守らなければならない。今日、これ以上の脅威があるだろうか?共産主義から突きつけられている、今、まさに日本で起こっていることである。

ニュート・キングリッジも最近書いていたが、私の大切な友人、安倍元総理の悲劇的な暗殺をきっかけに、こともあろうか、日本共産党は統一教会を攻撃してきた。

統一教会が、腐敗や汚職に従事していると、日本共産党は主張している。そして反社会的であることを強調し、日本中の関心を煽っている。それは全くでたらめな話であり、真実から程遠い。

レバレント・ムーンによって創設されたこの教会は、長い間、共産主義と闘ってきた。そして、日本、韓国、米国の友好関係に最も貢献してきた。統一教会が一番関心を持って目を光らせてきたものは、共産主義の脅威である。我々が一番しっかり見なければならないポイントは、せっかく今まで良い関係を築いてきた日米の絆を、日本共産党が全力で弱め、その代わりに、日本が中国共産党と手を繋ぐように仕向けているという事実である。決して、決してこんなことを放置してはいけない。

米国をはじめ、自由主義国家は、そして神を信じる国々は模範を示さなくてはならない。我々は共産主義がもたらす脅威に対して団結しなくてはならない。決して、この関係を崩してはならない。

そのためにも我々は、信仰の自由、宗教の自由を守るチャンピオンとして、一歩も引かず戦おう。今回のサミットも、この目的で開催されたことを大変うれしく思っています。皆様、ぜひ一緒に闘っていきましょう!      2024.2.1

(3)世界の声に耳を傾けよう。日本は本当にこれでいいのか?仏の国際人権弁護士のパトリシアデユバル氏、「拉致監禁から目をそらすな」。

パトリシア・デユバル氏は正論6月号で、次のようにも述べています。

【拉致監禁から目を逸らすな】

地裁の決定を読んでおかしいと思ったことはまだあります。

例えば不法行為を認めた民事判決数が多いとして悪質性を認めた形になっていますが、

日本政府の立証面で協力した弁護士グループによる法廷闘争を検証しなければ公正な判断はできないと思います。

信者をさらって強制的に棄教させるデイプログラミングが大々的に行われ、この弁護士グループにつながれて旧統一教会訴えるケースが散見されるからです。

個人が何かを信じてそれを実践することは根本的権利の一つです。これに対して成人した個人が「この宗教を信じたい」と言ったとする。その家族がそれを嫌って、それを禁止する権利はありません。嫌だからやめてほしい。そんな権利は基本的人権とは認められていないのです。

デイプログラミングは自由権規約で「何人も、自ら選択する宗教又は信念を受け入れ又は有する自由を侵害するおそれのある矯正を受けない」とあり、規約に反する行為であることは明らかです。

こうした原告は解散命令請求の根拠となった民事判決32件にも相当数いますが、そうしたことは一切、不問に付されています。

これは政府の手続きの公正さ、公平性が問われる重大な問題です。

信教の自由という概念はとても大切な概念です。マイノリティである宗教の権利を守る為にある概念だとも言えます。彼らが仮に人気がなく、さらに伝統的な宗教などと敵対関係にあってターゲットにされている場合でも、彼らの信教の自由は守られなければならないのです。

そのためにむしろ国家には宗教的中立を保つ義務というものが課されています。少数派である宗教を守らなければならないのです。

社会規範からの逸脱をもって公共の福祉が害されたとして宗教法人を解散させることや、信教の自由を制限することは、そもそも信教の自由を保護するという原則に反しているのです。