改めて柳本マニフェストを検証する(2)

「ひとと地域、地域と行政をつなぐ」という項目の中で「地域課題の解決に住民と行政がいっしょに取り組み、きめ細かく対応できるように、区役所の権限を強める『総合区』を段階的に導入し、区の予算編成過程に住民が参加できる仕組みを構築します」と公約しております。公約ですから、総合区については相当研究され、提案されたことと思います。同じ政令市でも、横浜市はむしろ反対で、より独立性の強い特別市構想を主張しています。また、他の政令市では総合区を検討しているところはないと聞いております。課題や問題点があるからだと思います。しかし、このような状況の中で、あえて総合区導入を公約されました。自民党が公約された総合区とはどのようなものでしょうか? 総合区の持つ権限や財源、予算編成過程など、まずは中身を具体的に示す必要があるのではないでしょうか? その自民党の案をもとに、総合区について、議会として議論する必要があると思います。

改めて柳本マニフェストを検証する(1)

選挙広報に記載された全内容を見てみる。「柳本あきらの改革・5本の柱。1.まずは経済を強く。都市を強く。世界とつながる都市インフラの強靭化。明日につながる成熟した都市のリニューアル。日本中とつながる首都機能の分散化。災害に備えた防災力の強化。クリエイテイブ人材が世界中から集まるイノベーション都市へ。中小企業をつないで強くする。観光都市大阪のおもてなしで世界とつなぐ。2.教育を強く。子どもや女性に優しく。まっとうな教育現場をきずく。子どもの未来をきずく。女性の活躍をきずく。3.つながる社会で暮らしに安心。高齢者の安心な生活をきずく。誰もが安心して暮らせる社会をきずく。4.ひとと地域、地域と行政をつなぐ。市民参加型から市民実行型のコミュニティへ。身近な地域で文化とスポーツ、生きがいの持てるふるさとまちづくり。5.未来へつながる改革。都市間連携で府と市と隣接自治体をつなぐ。地下鉄事業・バス事業の改革。人口減少時代を迎えるにあたり、新たな行財政改革で明日につながる市役所へ」これですべてです。スローガンは「破壊的な改革から、未来志向の創造的な改革へ」「まっとうな大阪を」以上が選挙広報に記載されたマニフェストの全てです。これを読んで、何をしたいのか、全くわかりません。つよく、つなぐ、きずくという言葉が羅列されていますが、そのための政策が全く述べられておりません。政策がなくスローガンのみで、これでは政策の検証ができず、お粗末な選挙広報と言わざるを得ません。