今、注目の共産主義について考える(112)。朝日新聞、「足元が揺らいでいる」と報道。

平成30年8月2日の朝日新聞も、習近平政権の“異変”について報道しています。

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 同報道では、

 「中国の習近平国家主席の母校である清華大学の許章潤・法学院教授(55)が、国家主席の任期を撤廃したことや指導者を個人崇拝する動きを批判する論文をインターネット上に発表し、波紋が広がっている」としている。続けて、

「許氏は7月24日、民間シンクタンクのサイトに『私たちの恐れと期待』と題した論文を発表した。論文では習氏の名指しこそ避けたが、3月の憲法改正で『2期10年まで』 だった国家主席任期が撤廃された点について、『根拠のない“スーパー元首”を生み出すものであり、来年の全国人民代表会議で任期制を復活すべきだ』と主張した。さらに習氏を個人崇拝するような風潮に対して『直ちにやめなければならない』とし、『共産党メディアの“神づくり”は極限に達している。なぜこのような知的レベルの低いことが起きたのか、反省しなければならない』と痛烈に批判した。また、天安門事件についても『再評価の時だ』と指摘。『6月4日をひどく緊張して迎えるのではなく、政治平和のために障害を取り除く日にすればいい』と呼びかけた。権力集中を強める習氏だが、最近は顔写真に墨をかける市民の動画が相次ぐなど、足元が揺らいでいる」と報道している。

 

今、注目の共産主義について考える(111)。産経新聞も習近平政権の『異変』を報道。

平成30年8月1日付産経新聞1面です。中国の習近平政権の『異変』を伝えています。

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《肖像画や写真なく》と題する記事の中では、

「北戴河の厳戒態勢は例年通りだが“異変”もある。『新時代の中国の特色ある社会主義思想の偉大な勝利を勝取ろう』。街中では会議のために新設した真新しい看板が目につく。ただ大半は、同思想に本来冠されるべき『習近平による』との表現を省略している。鉄道駅前には習氏の名前が含まれる大看板があったものの、これを含めて習氏の肖像画や写真は全く確認できず、その名前を含むスローガンも数カ所しか見当たらなかった。習氏に対する個人崇拝の動きが一転して抑制され始めたきっかけは米中貿易摩擦の泥沼化だ」と報道しています。

そして、記事の最後は、

「昨年の党大会では慣例を破って最高指導部に後継候補を昇格させず、今年3月の全国人民代表大会では憲法改正で国家主席の任期制限撤廃に踏み切った習氏だが、その3期目続投の野望には暗雲が垂れ込めている」と締めくくっています。

 石平氏の「緊急報告、習近平独裁に異変!引退までのカウントダウンはもう始まっている!」と題する寄稿文について前回紹介させていただきましたが、産経新聞の報道も“異変”の事実を伝えています。