大阪都構想の必要性について考える(66)。少子高齢化を考える。

2月18日の産経新聞に「日曜講座少子高齢時代」と題して論説委員の河合雅司氏の記事が載っていました。この記事では高齢社会の中で大きな課題の一つとして『1人暮らし世帯』の増加問題を取り上げていました。

『1人暮らし世帯』の世帯全体に占める割合は2015年で34.5%、2040年には39.3%になり、「日本は5世帯に2世帯が該当する『1人暮らし社会』を迎える」ということです。高齢者に占める『1人暮らし』の割合は2015年では男性14.0%、女性21.8%ですが、2040年になると男性20.8%、女性24.5%になるということです。

また「世帯主が65歳以上という世帯が全世帯に占める割合は、2040年には44.2%(2015年は36.0%)となる」ということです。

河合氏は「公的サービスをさらに『独居支援型』へと転換しなければ、いづれ行き詰まることだろう」と指摘し、「このまま高齢者の1人暮らし世帯が増えれば社会コストも膨らむ。これまでの家族像や住まい方にとらわれず、新たな支え合いの仕組みを考えるときである」と締めくくっておられました。

「家族像」や「住まい方」の転換、「新たな支え合いの仕組み」など、社会の変革について大胆に言及されておられます。私もその通りだと思います。これまでの社会のあり方さえ変える大胆な発想が必要であると思います。今までの考え方に囚われすぎれば「いづれ行き詰まる」との思いは河合氏と同じであります。

しかし氏の言われる「新たな支え合いの仕組み」には、行政のあり方・仕組みは含まれないのでしょうか。疑問に思うところであります。これほど熱心に少子高齢社会について考えていただいているのですが、こと「行政のあり方・仕組み」の見直しについては、産経新聞は極めて消極的であり、現状を守ろうとしているとしているように感じます。大阪では河合論説委員と、かなりかけ離れた認識による報道がなされているようにしか思えません。なぜなのか私には全く解せないところであります。信頼する産経だけに残念であります。

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大阪市営地下鉄は4月から民営化します。新会社「Osaka Metoro」社長にパナソニック顧問の河井英明氏。

大阪市営地下鉄は今年4月1日に民営化され、「Osaka Metoro」の愛称で新しい会社が運行します。吉村大阪市長は新会社の社長に河井英明氏を任命すると2月9日の記者会見で発表しました。河井氏は63歳、パナソニックの最高財務責任者などを務め、現在は同社の顧問。

市長は『河井氏とは、大阪を元気にしたいという思いが共通した。公務員の組織から民間への徹底した意識改革と地下の空間を明るく元気にし、大阪経済成長の起点となるインフラに成長させて欲しいと』期待を表明しました。

河井氏は『民営化して良かったと、多くの方々に思っていただけるような結果を着実に出したい』と抱負を述べました。

その他の役員人事について、代表取締役副社長には現交通局長の塩谷智弘氏(61)、常務取締役には現交通局経営管理本部長の西口進 氏(60)が就任されます。社外取締役については、非常勤取締役に東京地下鉄株式会社取締役相談役の奥義光氏(68)と大阪ガス株式会社顧問の池島賢治氏(61)の2人が就任されます。

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