2017年、習近平は失脚する?

『中国バブル崩壊の全内幕、2017年習近平は失脚する」(宮崎正弘、石平、福島香織著)という本の紹介が月刊誌Hanadaに載っていました。評者の堤堯氏は「中国共産党政権の歴代トップを支えるのは銃とペンだが、習近平は両方を失いつつある。かくて来年の党大会直前の政治局拡大会議で、習近平の失脚もあり得ると、これは福島の見立てだ。ちなみに習近平暗殺未遂事件はすでに4回に達する」という。

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今、注目の共産党について考える(35)日本共産党解散の勧め

日本共産党の綱領に「これまでの世界では、資本主義時代の高度な経済的・社会的な達成を踏まえて、社会主義的変革に本格的に取り組んだ経験はなかった」。故に「日本における社会主義への道は、多くの新しい諸問題を、日本国民の英知と創意によって解決しながら進む新たな挑戦と開拓の過程となる」とあるだけで、「社会主義的変革」につい てどのような取り組みが行われるのかの説明は全くありません。ただ「英知を集めて」手探りで社会主義社会建設に進むしかないとしています。これでは“科学的社会主義”が泣くというものです。日本共産党のいう社会主義社会・共産主義社会も「生産手段の社会化」よって達成されるわけですから、ソビエト革命や中国革命と本質は変わらないように思いますが、どうなのでしょうか?また日本共産党がいう解決しなければならない「多くの新しい諸問題」とはどんな問題なのでしょうか?この「多くの新しい諸問題」が何であり、何故問題が生じるのか、どのようにして解決していくのか、その道筋をまず明確に示すのが、科学的といわれる取り組みではないでしょうか?社会主義社会への道筋が、先の見えない「開拓の道」であるとしか言えないならば、“科学的社会主義”という言葉は使えません。共産党が主張する社会主義は理想社会だから、「挑戦と開拓の道」を進もうというだけであるならば、ただ信じてください、ということに等しいと言わざるを得ません。そんな道に国民を巻き込むことはできません。もし、旧ソ連や中国のようにはならないと言うならば、「多くの新しい諸問題」を明示して、「多くの新しい諸問題」の解決方法を“科学的”に示す必要があります。英知を集めるので、ただ信じてください、共産党を信じてください、というだけでは“科学的”とは言えません。まさか「多くの新しい諸問題」の解決策は独裁と暴力である、ということではないでしょうね。