小池さんの功績に触れず、批判に終始するマスコミたち。

希望の党代表の小池さんが代表辞任を発表すると、またもやマスコミは小池批判のオンパレード。批判のみで功績にまったく言及していないことには驚きです、慣れていますが。一部マスコミは安倍政権を過半数割れに追い込み、安倍退陣に至る働きを希望の党に期待していたのだと思います。その期待が裏切られたという思いから、様々な批判が飛び交っているのだと思います。

しかしまず、小池さんが都政に専念するという判断は評価できるのではないでしょうか。都民の多くがそのことを願っているのですから。

そして短い期間でしたが、小池さんが国政で果たした功績は大きいものがあったように思います。第一に言えるのは、民共連立政権への流れを阻止したことが挙げられます。共産党は小沢一郎を取り込み、民進党と連携して衆議院選挙を戦い、自公を過半数割れに追い込み、ゆくゆくは共産党と民進党を中心に野党連立政権の樹立を目論んでいました。このような政治の流れがなかばできつつある時であったように思います。かかる時に希望の党が設立され、民進党は方向を180度転換し、共産党との共闘から決別し、希望の党への合流を決めました。これによって共産党の目論見が見事に崩れてしまいました。このことは政治を、野合・談合による政治から、本来の政党政治の在り方に引き戻す結果となりました。小池さんが希望の党を立ち上げなければ、共産党を中心に野党連携という美名のもとに、政党政治が壊され、野合・談合による政治が常識化し、ついには共産党を中心にした野合・談合政権誕生へと繋がったかもしれません。このことについては私もかねてから警鐘を鳴らし続けてきましたが、小池さんの働きは実に大きなものがあったと思います。

第二に、希望の党の立ち上げによって、民進党が希望の党と立憲民主党に別れたことであります。国民目線で政党の主義主張、政策がよりわかりやすくなったと言えます。選択しやすくなったと言えます。この意味でも政党政治の本来のあり方に貢献したと言えるのではないでしょうか。

小池希望の党党首に対する過酷な批判、残念!

結党したばかりの希望の党が国政選挙の初戦で、50議席を確保したのは、あっぱれと言えるのではないでしょうか。選挙ですから当落はあります。思うように行かなかったという理由で、小池さんを批判する輩は、たんに小池人気を利用しようとしただけとしか言えません。小池さんは基本的な政策理念を掲げ、賛同できる同志を募り、政治を変えようと国政へのチャレンジをスタートさせました。何も間違ってはいません。本当に同志であるならば、当落を乗り越えて、力を合わせていくのは当然であります。党首といえども、完璧な人はいません。また完璧さや是非についての判断は、見方によって変わるものであります。

小池都政ははじまったばかりですが、小池さんは従来の都政のあり方を根本的に変えようと懸命の努力をしてきました。その姿が都民の共感を誘い、都議選では圧倒的支持を得て、議会構成を大きく変えました。これによって都政を変えていくための強い立場を確立しました。これからが都政改革の始まりですから、小池さんが国政に出ないことは容易に想像できたことであります。国政への誘いは、小池潰しか、小池人気を利用しようとする輩の策略でしかありません。この点について、小池さんは言葉では否定しながらも、迷いを感じさせたことが、さらなる期待を高揚させ、結果としてさらなる批判を招いたと言えるのではないでしょうか。

東京を変えることによって、国の政治も変わっていきます。東京を変えることによって、国政でも必要な人になっていきます。その時が出番ではないでしょうか。今は批判は甘んじて受け、都政改革に邁進すべきであります。そうすれば国民が小池さんを求める時が必ずやってきます。今はやるべきことを、しっかりやっていきましょう。東京と大阪で。