大阪都構想の必要性について考える(110)。自民党大阪府連の再生を心から期待しています。
渡嘉敷奈緒美衆議院議員の自民党大阪府連会長としての挨拶を、私からも紹介したいと思います。なぜなら私もかって自民党に所属していましたので、大阪の自民党の再生を心から願うからであります。そして大阪の二重行政解消という歴史的な政策課題を自民党が責任を持って解決していくという、本来の自民党の姿に立ち返っていただくことを期待しています。戦後大阪の自民党が一貫して二重行政解消を主張されてきたことを考えれば、単に「住民投票を容認する」という第三者的姿勢ではなく、二重行政解消の主役としての主体的姿勢を明確にしていただきたいと心から願うものであります。私が言う筋合いではありませんが、困難を乗り越えて前に進まれるようご活躍を見守りたいと思います。
「本日、自民党大阪府連総務会においてご推挙頂き、自民党大阪府連会長となりました。そこで、私は皆様の前で次のような挨拶をさせて頂きました。4月に実施された大阪府知事・大阪市長のダブル選挙、大阪12区の衆議院議員補欠選挙、統一地方選挙(首長・府議・市議)で、私の所属している自民党大阪府連は、多くの候補者を落選させ大敗を喫しました。この悲惨な選挙結果を目の当たりにし、私は自らが衆議院選挙に落選した直後のことを思い出しました。落選が確定した瞬間、脳裏に浮かんだのは、野村克也元監督の『勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし』という言葉でした。偶然に勝つことはあっても、偶然に負けることはない。失敗の裏には必ず見落としている事象があるはずだ。猛省しながら、失敗の原因を徹底的に追求し、そこから学習して日々の過ごし方をどれだけ改善できるかが最も大切なのではないか。このように考えて、選挙直後に取り組んだのは落選した理由の分析でした。今回も同じ手法で自民党大阪府連の失敗の原因を私なりに考えたところ、一番の落ち度は『対抗馬の動きばかりに目を奪われ、しっかりと有権者を見ていなかった』とこの一言に尽きると考えます。相手の足らざるところのみを指摘し、大阪を明るくする将来像の提言ができていなかったのです。今府民・市民が求めているのは、政党間の足の引っ張り合いではなくて、『大阪を良くすること、発展させること』なのです。私たち自民党は、国政では国民に向けてできている政治が、何故か大阪では出来ていなかった・・・と反省せざるをえません。私たち自民党大阪府連は、今回示された民意をしっかり受け止め、『大阪府民を良くすること、発展するために尽くす政党に変わろう』と決意しました。まず最初に、民意を得た『維新』と自民党大阪府連は『連携』してまいりたいと、ここに宣言いたします。従来の立ち位置を変えて、自民党大阪府連は大阪のために一致協力して力を尽くしてまいります。これから大阪は、今年6月のG20、2025年の万博、決まればIRとこれから大阪が飛躍的に発展する可能性のある国家プロジェクトが目白押しとなります。国とのパイプは、当然ですが政権与党である我々の方が太いので、その強みを活かしつつ、地域政党である『おおさか維新』と協力しながら大阪発展のために共に頑張っていきたいと思います。これを機に、大阪都構想についても住民投票は『賛成』したいと思います。それは、府民の示された民意に従うべき、との判断によるものです。『都構想』については、これから党内でゼロベースで議論してまいります。『負けは神様がくれた・・・激励』と、失敗を前向きに受け止め、自民党・大阪府連の再建に少しでも尽力できるよう前向きに取り組んでいきたいと思います。精一杯、再建のために努力しますので、自民党大阪府連に対しあたたかい支援を、これからもよろしくお願いいたします」。