今、注目の共産主義について考える(130)。「中国が中間選挙に干渉」ペンス米副大統領。

 10月5日、産経新聞はペンス米副大統領が4日、ワシントンで行ったトランプ政権の中国政策についての講演の内容を報道。同報道によれば、

・「中国は尖閣諸島の周辺で恒常的に監視活動をしている」と指摘した上で「尖閣諸島は日本の施政権下にある」と強調。

・南シナ海で9月末に「航行の自由」作戦を実施していた米駆逐艦に中国の艦船が異常接近したことに言及し、米国が国際法で認められたすべての場所で「自由に航行し飛行し続ける」と表明した。

・中国が11月末の米中間選挙で与党共和党の勝敗を左右する重要州で干渉を画策していると強調。「中国は米国の内政に干渉しようと、これまでにないほどの力を行使している」と訴えた。

・中国が米国内で反中的な中国人留学生を対象に「嫌がらせ行為」などを図る一方、中国に批判的な研究機関にサイバー攻撃を仕掛けたり、一部の米学者にビザを発給しなかったりと、「学問の自由を侵害している」と非難した。

・台湾情勢に関しては「一つの中国」原則を踏まえた政策を今後も尊重するとしつつ、「台湾で確立された民主体制は中国の国民により良い道筋を示している」と指摘し、米国として台湾の体制を擁護していく姿勢を打ち出した。

・「中国がトランプ大統領の米国第一主義を挫折させようとしているが、大統領は決して屈することはない」と強調。

以上記事を拝見して、中国共産党による統一戦線工作は米国の民主主義を覆すほど深く浸透しているのがわかります。日本国内は米国以上に統一戦線工作が行われていると思われます。

 

 

 

 

今、注目の共産主義について考える(129)。「ウイグル族拘束、中国の人権侵害見逃すな」産経の主張。

「ウイグル族拘束、中国の人権侵害見逃すな」10月12日の産経新聞の主張です。

「中国が新疆ウイグル自治区で100万人以上の少数民族を再教育施設に強制収容した疑いが出ている。『空前の弾圧』だとして米共和党のルビオ上院議員らが対中制裁を促す法案を議会に提出すると明らかにした。ルビオ氏らは、2022年北京冬季五輪の開催を見直すよう国際オリンピック委員会(IOC)に要請する方針も示している。国連の人種差別撤廃委員会なども中国政府にこの問題で正確な情報を公開するよう相次いで要求した。・・・国連委は『ウイグル族ら推計100万人以上が政治キャンプに強制的に送り込まれ、秘密裏に運営されているとの確かな情報が数多くある』と厳しく指摘した。・・・日本も米国や国連委などと連携し、100万人以上もの強制収容という甚だしい人権侵害を徹底的に追及せねばならない」と。

同じく【ワシントン=黒瀬悦成】特派員の記事も掲載。

「米共和党のルビオ上院議員と民主党のスミス下院議員は10日、米議会で記者会見し、中国政府が新疆ウイグル自治区で少数民族のウイグル族に対して『空前の弾圧』を行なっていると非難。対中経済制裁など強力な対抗措置をとるようトランプ政権に促す法案を提出すると発表した。両議員はまた、中国政府が米国内のウイグル族系移民らに対して嫌がらせを行なっていると指摘し、連邦捜査局(FBI)のレイ長官に捜査を求める書簡を送ったことも明らかにした。両議員は議会超党派の『中国に関する議会・行政府委員会』の共同議長。ルビオ氏は、中国で国家分裂罪の有罪判決を受け投獄されているウイグル族経済学者のイリハム・トフテイ氏をノーベル平和賞候補に推薦する意向も表明。国際オリンピック委員会(IOC)に2022年の北京冬季五輪開催を見直すよう要請する考えも示した」と。

これに対し「中国外務省は『根拠がない』、『内政干渉だ』と反発している」という。産経新聞は主張欄で「事実と異なると主張するのであれば、中国政府が国際社会が納得する明確な根拠を示して、説明しなければならない」としている。

もっともなことであります。