アメリカで何が起きているのか?(13)。マルクス主義を批判した米軍将校が除隊。

EPOCH TIMS NEWS (2021・8・26)【マルクス主義を批判した米軍将校が除隊 、大物議員「危機感を抱いている」】によれば

米軍内部でのマルクス主義的思想や批判的人種理論の拡散を非難した将校が指揮権を解かれ除隊処分となったことが明らかになりました。軍内部の問題を指摘したのは、米宇宙軍に所属するマシュー・ロマイヤー中佐です。米宇宙軍の発表によると、ローマイヤー氏は米軍におけるマルクス主義や批判的人種理論の広がりを警告する本を出版し、ラジオ番組でその宣伝を行いました。米軍は軍人の政治的中立を要求しており、このことが処分の根拠とされています。

一方、ローマイヤー氏は「マルクス主義的イデオロギーの存在と批判的人種理論について語ることは何も政治的に偏っているというわけではない、逆に私たちは一致団結してそれらに立ち向かうべきなのだ」と述べました。

一連の騒動に関して上院軍事委員会の共和党議員ジム・インハーフ委員長はじめ複数の議員が反対意見を表明しました。インハーフ氏は「上院軍事委員会がこれまでに入手した情報と報道された内容を見て私は危機感を抱いている。軍人はマルクス主義に反対する意見を述べることを許可され、その上既存の規則や法律に違反しない限り奨励されるべきだ。マルクス主義はアメリカと相いれないイデオロギーであり、かのレーガン大統領の有名なスピーチにあるように『歴史のゴミ箱に打ち捨てられるもの』なのだ」と語りました。

批判的人種理論 : アメリカの政治・社会制度はすべて白人基準で出来上がっているという理論。この理論は1970年代後期に米国の法学会に登場した考え方で、人種差別を法律や制度によって成り立っているシステムと捉え、個人的偏見のレベルでは論じない。背景はマルクス主義?

NEWSポストセブン(7月18日配信)で、在米ジャーナリストの高濱賛氏は「2021年6月には、陸軍士官学校で『批判的人種理論』を教えている。親トランプ派から追求されたのに対し米軍100万人の頂点に立つミリー統合参謀本部議長は、『いま社会で起きていることを軍幹部候補生が学んでどこが悪い。私は士官学校でマルクスもレーニンも毛沢東も勉強した』と反論し、リベラル派にすり寄った。トランプ氏は『ミリーという男は左翼過激派分子がアメリカと星条旗を攻撃するのをただ見ているだけだ』と切って捨てた」と書いています。

アメリカで何が起きているのか(12)?。バイデン大統領は一般人の退避を後回しにしたのか?

バイデン大統領は、軍の撤退を優先し、米国人など一般人の退避を後回しにしてしまった。このように言われています。8月23日の日本経済新聞は【米市民退避2500人どまり、月内撤収困難さ増す】と報道しています。米国市民だけでも最大1万5千人が残っているとのことです。米国以外にも多くの退避すべき人々がいます。計画のずさんさや甘さに、超大国米国への信頼は崩れ堕ちてしまいました。8月25日の日本経済新聞夕刊では【G7、安全退避来月も保証を、タリバンに要求】との記事で8月末に希望者全員が退避できるか不透明だと報じています。

8月23日、米CIA長官とタリバン側との秘密交渉で、米国は撤収期限の延長を要請しましたが、“期限の延長は米軍による占領の延長にほかならない” としてタリバンに拒否されたようです。

世界は、日本や米国などすべての国の国外退避を希望する人々を無事に救出できるかどうか、固唾を飲んで見守っています。日本も自衛隊機を派遣しましたが成功を心から祈っています。と同時にバイデンーハリス政権への失望感は暗雲のように世界を覆っています。

前米国大統領のトランプ氏は声明を出しバイデン大統領に辞任を要求しています。

【8月15日の声明】コロナの蔓延、国境での惨状、エネルギー独立性の破壊、そして経済不振とともに、今回アフガニスタンでしでかしたことで、ジョー・バイデンは不名誉なかたちで辞める時が来た。だが、それは彼にとっては大したことではない。なぜならもともと彼は正当な選挙で選ばれたわけではなかったのだから。

【8月16日の声明】ジョー・バイデンはまずコロナに降伏し、それが今再び猛威をふるうようになった。その後、彼はタリバンに降伏し、タリバンは瞬く間にアフガニスタンを制圧し、アメリカの力と影響力に対する信頼を失墜させた。今回の撤退も含めて、アフガニスタンの結果は、トランプ政権が担当していたら全く違ったものになっていただろう。ジョー・バイデンは、次は誰にあるいは何に降伏するのだろうか。彼を見つけることができた人は、聞いて見るといいだろう。

わが祖国に貢献した民間人や、避難が認められるべき人々を避難させる前に、軍を撤退させることなど想像できるだろうか?このような無能さを誰が信じることができようか。2020年の不正な大統領選挙でここまで来てしまった。私が大統領だったらこんなことは決して起こらなかっただろう。

【8月17日の声明】昨日アフガニスタンで起こったことは、ベトナムからの撤退などかわいいもんだと思わせるものだった。おそらく世界史上、こんなひどい撤退作戦はなかっただろう。不正な選挙で選ばれた大統領が我が国に多くの面で大恥をかかせたのだ。

ポンペイオ氏も8月16日のツイートで、我々は彼らに一連の条件をのむよう要求していた。そして彼らがその条件を果たさなければ代償を払わせることを明確に伝えていた。そして我々が達成した抑止力は我々の政権下では保持されていた。だが、バイデン政権ではそれに失敗した。と述べています。