TPPを巡る民進党の対応に違和感を感じる。

新聞報道を見る限りですが。トランプ氏は地球温暖化に懐疑的な発言を繰り返してきたため「パリ協定の先行きへの不安の声がある」との報道。また「トランプ氏は、自由貿易が国内産業や雇用を破壊していると主張する保護主義論者」などと報道されています。もし今後このような反グローバル的な考えで米国の政策が立案されていくとするならば、世界は「偏狭なナショナリズム(国家主義)の乱立になりかねない」と危惧されるのは当然であります。このような動きに対して、安倍首相は「我が国が自由で公正な貿易投資ルールをけん引する意思を示せば、保護主義のまん延を食い止める力になる」「これは自由貿易の下で経済成長を遂げた我が国の使命だ」として、TPPの承認を国会で訴えたということです。一方 民進党の蓮舫代表は、トランプ氏が勝利したことを受け「日本がTPP承認案の採決を急ぐのは、新大統領に失礼ではないかと懸念している」と記者団に述べたということです。蓮舫氏はトランプ氏を気遣って「保護主義」や「反グローバル」の動きに同調するという事なのでしょうか。日経新聞の編集委員の菅野氏は「グローバル化や市場主義に背を向けるのではなく生じたひずみをどう直していくのか。『グローバル化に代わる選択肢はない。もっと人間的な形に変えていく努力こそが必要だ』」として「過剰な不平等の解消など具体的な政策」を示すべきと指摘しています。同感であります。

橋下徹氏の政界復帰について。松井一郎日本維新の会代表。

産経新聞の単刀直言より。「橋下さんが表舞台に戻ってくる可能性があるかって?今はないやろうね。ないね。だって、国会議員になりたいんやない。そこまで彼の『怒り』に火がついていない。橋下さんはテレビでレギュラー番組を持っているから、政党の応援は無理。でも(都構想をめぐる)住民投票に再挑戦するなら、『制度としてはこっちだ』と出てくることはあるんちゃうかね」。と橋下氏の政界復帰の可能性を示しながらも、今はその時ではないのではないか、との見解のようです。アベノミクスの成功を期待しつつも、失敗が明確になった時、そして新たな政治指針が日本に求められるようになった時、この時が橋下氏の政界復帰になるのではと私は推測しています。【古い日本の政治】と決別しなければならない時がやって来た時こそ橋下氏の出番だと思います。今はそのための準備期間のように思います。