今注目の共産党について考える(64)。護憲とは裏はら、憲法違反の綱領。

日本共産党の選挙公約が発表されました。憲法については「現行憲法の前文を含む全条項を守る」との公約です。日本共産党は果たして護憲の政党なのか?「憲法を全条項守る」と言いながら、日本共産党の綱領は憲法違反だらけであります。本当に「憲法を守る」のであれば、共産党の綱領から憲法違反の部分は削除すべきではないでしょうか。公党なのですから。

まず最初に指摘しなければならないのは、共産党は綱領で「帝国主義・資本主義を乗り越え、社会主義に前進していくことは、大局的には歴史の不可避的な発展の方向である」という独善的で虚偽に満ちた歴史観を表明しています。共産党がいう歴史的必然という社会主義社会とはどのような社会なのでしょうか。日本共産党の綱領では「社会主義的変革の中心は、主要な生産手段の所有・管理・運営を社会の手に移す生産手段の社会化である」と明記しています。したがって生産手段の社会化はいかなる手段を講じてもやるということです(どのようにして実行するかは綱領では明言していません)。しかし、これは日本国憲法で保障されている“財産権の保障”を真っ向から否定するものであります。

ウキペディアで財産権について調べますと、次のように記していました。「財産権の保有は、フランス革命以来の近代市民社会において最も強く要請された憲法的価値のひとつである。フランス人権宣言第17条は『所有は、神聖かつ不可侵の権利であり、何人も、適法に確認された公の必要が明白にそれを要求する場合で、かつ、正当かつ事前の補償のもとでなければ、それを奪われない』として財産権の不可侵を宣言した」と。

日本国憲法では第29条1項で「財産権は、これを侵してはならない」と書かれています。

その財産権とは「財産権には、所有権をはじめとする物権のほか、債権、社員権、さらに著作権や特許権などの無体財産権(知的財産権)、鉱業権や漁業権などの特別法上の権利を含む。財産法は、現行民法典でも一大分野を形成している」と記されています(ウキペディア)。

日本共産党はその綱領において「私有財産制の制度的保障」も、「個人が現に有する財産権」までも否定し、生産手段を共産党や国家権力による所有・管理・運営に移行するといっています。憲法で保障されている財産権を国民から取り上げるということは、憲法違反の何ものでもありません。「憲法の全条項を守る」という今回の公約とは明らかに矛盾するものであります。「憲法の全条項を守る」という公約は、政権を取るための「嘘も方便」でしかないということです。しかしこれは断じて許されることではありません。国民を欺くことですから。そうでないと言われるならば、綱領から「生産手段の社会化」を削除しなければなりません。告示日前までに。

 

今、注目の共産党について考える(63)。共産党との談合政治の行方について。

今まで国政で、「反自民」「安倍政権を倒せ」という合言葉のもとに、民進党は共産党と選挙協力してまでも議席を維持・拡大しようと画策し、民共連携を推進してきました。共通の政治目標として「護憲」を掲げ、「憲法違反の安保法制に反対」してきました。安部政権のもとでは、憲法改正についての議論も一切しないと主張してきました。安部政権打倒を目標に掲げ民進党、社民党、自由党、共産党の4党は選挙協力を進めるという4党合意まで交わしました。

歴史上の国共合作と共産党政権の誕生を想起させました。ただ自己保身の為に共産党に頭を下げて共産党票を求める姿は哀れであり、国を破滅へと導く許しがたい行為であります。私は警鐘を乱打するために、覚醒を願って、共産党の本質についていろいろとブログで述べてきました。

このことが功を奏した訳ではありませんが。民共連携という政治家としてあるまじき策略では、生き残ることはできないと察した民進党議員は、次なる生き残りの可能性を求めて、「憲法違反の安保法制反対」という今まで国民訴えてきたことを忘れ去り、180度方針転換し、今度は「憲法改正について議論する、安保法制に賛成する」と主張している希望の党に臆面も無く合流するという。まさしく正真正銘の自己保身の塊の個人、集団としか言えません。このような人は政治家を辞めて欲しいと思います。小池百合子さんがかかる自己保身の人たちを集団で受け入れたならば、小池さんに対する国民の期待は大きく後退することになります。選別は厳しくお願いします。希望の党に国民の希望を残すためにも。他党のことではありますがあえて提言させていただきました。

ただ共産党の策略、民進党を抱き込み民進党に入り込み、あわよくば民主連合政権なるものを樹立しようとする共産党の策略は失敗に終わったと言えるのではないでしょうか。共産党からは怨み節が聞こえます。

4党合意のことを考えると、民進党の進むべき道は解党以外にはありません。解党から再スタートするのが筋であり、姑息なことを考えるべきではありません。