【山田宏参議院議員】今会長がおっしゃったことを、もう一回確認いたしますけれども、これからは有識者の人の意見も聞き、そしてさらに関係者つまり元島民の人たちに、納得が得られるように努力すると、こうお話になりましたが、もう一度再確認します。
【前田日本放送協会NHK会長】お答え申し上げます。ただいま申し上げましたとおり、現在のNHKの制度ではいろんな番組をチェックする機構がありますけれども、今回のこの66年前のは、その委員会とか機構を使ってやるにはちょっとふさわしくないと思いますので、基本的にはやっぱりNHKの人でない外部の有識者、立派な方にしっかりと、ちょっとこの我々が検証したプロセス、これで本当に良かったのかと、努力が、しっかりやっているのかどうか、そういうのを含めて、ちょっと調査をさせたいと私は思っております。
【山田宏参議院議員】半歩前進なんですけれも、なぜ半歩かというと、有識者じゃダメなんです。有識者はNHKが選ぶわけなんです。だから、内部の人間なんです。いわば、どっちかというと。NHKに委託されて委任されて有識者なんでしょ。委任されて有識者に入るわけでしょう。そういう委員会作ったら。そうじゃなくて、元島民の人が働いていた人が、こんな場所はないんだと、他はみんな「緑なき島」は、他の映像はみんな端島の映像です。いいドキュメンタリーです。素晴らしい作品ですよ。しかし坑内映像が、今韓国によって、強制労働、奴隷労働の証拠として使われて、島民の人たちは、これは端島の映像じゃないと、島内映像じゃないと、ここだけは、そう言い張っているわけです。その有識者に聞かれたってわからない、有識者は。元島民ときちっと、元島民の方に入ってもらって、入ってもらって、そして、元島民の人も、何も親の敵じゃないんだから、元島民の人にも入ってもらって、それで私はこう考えるけれども、あなた方、納得してくれませんかねと、この映像、どうでしょうかと、それくらい、公共放送なんだからやってもいいじゃないですか。ずっとそんな、木で鼻を括ったような答弁を続けていくと、ずっと国会に呼ばれますよ。私は、元島民の人がなるほどねと、NHKも努力してくれたねと、なるほどこの映像はそうかねということで、ああ、これは知っている、知っているよと、こういうようなことでやる。そんな有識者を呼んでやるというようなことは、まどろっこしいことはやらないで、元島民の人を呼んで、一緒になって検証したらどうでしょう。
【前田日本放送協会NHK会長】お答え申し上げます。前の国会でも申し上げたんですけど、これまで、島民の会の代理人の方から元島民の方々とは直接連絡取らないようにと強く要請された経緯がございまして、NHKはそれを尊重して、直接やり取りすることはこれまで控えさせていただいております。ただ、先生御指摘のようなこともございますし、島民と一緒に検証を行うべきではないかという、ご意見もいただきました。ただこの件に関しましては、具体的な対応、これからになりますけれども、放送の自主自律の観点から、確認作業は基本的にやっぱりNHKが自主的、自発的に、自律的にやるのが筋だと私は思います。
【山田宏参議院議員】そんなの駄目です。66年前ですよ。誰もわからないんです。働いていた本人が違うと言っているんですよ。本人たちは。